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あのタスマン復活!? オーストラリア発のシングルシーター『Super5000』概要発表

6/9(金) 16:29配信

オートスポーツweb

 オーストラリアの人気ツーリングカー選手権、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの統括団体は、2018年シーズンからの発足を予定するサポートカテゴリー『Super5000(スーパー5000)』の概要を発表。長年オーストラリアから途絶えていたV8オープンホイールのカテゴリー復活をアナウンスすると同時に、そのマシン画像を公開した。

【写真】1960年代にはAUSやNZを舞台に、ロータス、ブラバム、フェラーリなどがワークス参戦したタスマン・シリーズ

 かつてオーストラリアには、ジャック・ブラバム、ブルース・マクラーレン、クリス・エイモンらを輩出し、ジム・クラークやグラハム・ヒル、ジャッキー・スチュワート、ヨッヘン・リントといったF1スタードライバーたちがこぞって参戦した“タスマン・シリーズ”と呼ばれるシングルシーター選手権が存在した。

 F1オフシーズンに南半球で開催される同選手権は、チームのマシン開発に最適なシリーズとしてテストベッドの機能も兼ね備え、1964~1970年代にかけて隆盛を極めた。

 F1同様のエンジンを搭載していた初期からシリーズ後期になると、独自のエンジン規定を採用するようになり、70年代には“F5000”と呼ばれる5リッターのV8OHVに進化。今回の『Super5000』は、その時以来となるフォーミュラを現代的に解釈し、よみがえらせるプロジェクトとなる。

 マシンのデザインと開発を手がけたのはサウス・オーストラリアに拠点を置くスーパーショック・レース・エンジニアリングで、カーボンファイバーモノコック+パイプフレームのシャシーに、ツーリングカーでも使用する5リッターV8を搭載。アルビンズ製のトランスアクスルギヤボックスを採用している。

 初号機はすでにフィリップ・アイランドやアデレード・インターナショナル・レースウェイなど、いくつかのトラックで走行テストを実施済みで、VASCドライバーのガース・タンダー、リー・ホールズワース、アレックス・デイビソンらがステアリングを握っている。

 VASC同様、シリーズの協賛を務めるウィルソン・セキュリティ社のCEO、ジョン・マクミランは「あらゆる側面において、このシリーズを紹介できることにとても興奮している」と語った。

「そのうちのひとつは、このパワフルでエキサイティングなオープンホイールカテゴリーを、オーストラリアのファンにお披露目できたことだ」とマクミラン。

「そしてもうひとつは、ヨーロッパやアメリカのシングルシーター・シリーズに向け、若い才能を送り出す信じられないほどパワフルで安価、かつ良質なパッケージになる可能性を秘めている点だ」

 VASCのCEOを務めるジェームス・ウォーバートンも「2018年のシリーズスタートは市場の反応に委ねられる」としながらも、確かな手応えを口にした。

「VASCとしては、この国のモータースポーツ推進を掲げた“ビジョン2025”の一環として、2015年3月からこのプロジェクトの権利を確保し推進してきた。現在では(VASCの下部カテゴリーとなる)ダンロップ・スーパー2の重要性が増し、2017年後半からはピックアップ・トラックのシリーズであるスーパー・ユートもスタートする」

「すでにスーパー5000のマシンは高い完成度を示しているし、あとは市場の反応次第で、すぐに日の目を見ることになるだろう」

 フィリップ・アイランドのトラックでマシンをドライブした元VASC王者のガース・タンダーは、オープンホイールのスピードとパワーは「衝撃的だった」とコメントした。

「最初の一言は“ワォ!!”だよ。とてつもなく速いレースカーで、スーパーカーと同じエンジンを積んで同等の馬力が出ているうえ、マシンはツーリングカーより劇的に軽いんだから、信じられないほどの加速をするんだ」

「ドライバビリティも素晴らしく、コーナー脱出でどれぐらいのトラクションがかけられるか、手に取るように分かる。クルマはすでに快適に感じられるし、安全性の面でもF1スタイルの頭部保護形状を備えているし、とても素晴らしいマシンだったよ」

「600馬力越えのシングルシーターをドライブして、笑顔にならない方がどうかしてる。このマシンに乗るために、長蛇の列ができるのは間違いないね」

[オートスポーツweb ]