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トヨタ、ル・マン制覇へ準備万全。中嶋一貴「WEC連勝中だがル・マンは別物。総力を挙げる」

6/9(金) 18:05配信

オートスポーツweb

 6月17日に決勝レースを迎える第85回ル・マン24時間耐久レースに1999年以来の3台体制で挑むTOYOTA GAZOO Racing。レースウイークを前に、ドライバーたちが意気込みを語った。

【写真】1999年以来の3台体制でル・マンに挑むTOYOTA GAZOO Racing

 2016年、トップを快走しながらも残り3分でストップし、日本のみならず、世界中のモータースポーツファンに衝撃を与えたTOYOTA GAZOO Racing。今シーズンは、昨年手にできなかった総合優勝を取り戻すべく、WEC世界耐久選手権のポイントリーダーとしてル・マンに臨む。

 チームは今年のル・マンに焦点を合わせて、トヨタTS050ハイブリッドを全面改良。熱効率を高めた改良型2.4リッターV6直噴ターボエンジンや、ハイパワー型リチウムイオンバッテリーを搭載した。

 空力面も見直され、ル・マンには長い直線を持つサルト・サーキットの特性にあわせ、ストレートスピードを重視したローダウンフォース仕様の空力パッケージで挑む。

 ドライバー陣も、各ドライバーの経験値などからWECシリーズ戦とは変更された。7号車トヨタはレギュラードライバーの小林可夢偉とマイク・コンウェイに、ステファン・サラザンを加えた3名体制。2016年のル・マンで総合2位を獲得した布陣を復活させた形だ。

 8号車トヨタは、昨年と同様、中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンのラインアップで悲願達成を狙う。9号車トヨタは今年がル・マンデビューとなる国本雄資とホセ-マリア・ロペスに、ベテランのニコラス・ラピエールを加えたラインアップとなる。

 トヨタは、レースウイーク前の4日(日)に行われた公式テスト、“テストデー”でベストタイム上位を独占。本戦へ向け着実な仕上がりをみせている。

「ル・マンは我々にとってシーズンでもっとも重要なレースであり、トヨタ自動車東富士研究所とドイツ・ケルンのTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)にて周到な準備を重ねて参りました」と語るのはTOYOTA GAZOO Racingの佐藤俊男代表。

「昨年以来、1年にも及ぶこれまでの献身的な頑張りに対し、関係者全員に感謝したいと思います。我々全員、昨年起こったことは脳裏に焼き付いていますが、それは既に過去のことであり、今は来週のレースに集中しています」

「テストデーもとても順調でしたが、我々にとって重要なのはトップで24時間レース決勝のゴールを切ることです。今年も非常に厳しい接戦のレースになると思っていますが、それはファンの皆様にとっては、とても見応えのあるレースとなるものと思います。チーム一丸となってこの接戦を制することができるよう、最後まで集中して戦います」

■小林可夢偉「今年は大きなチャンス」

 7号車を操る可夢偉は「我々にとって最重点のイベントで、チーム全員が待ち望み、士気は最高に高まっています。準備は充分にできていると思いますので、レースウイークを迎えるのが楽しみです」とコメントしている。

「今年は我々にとって大きなチャンスだと思っていますし、そのためにもすべてを順調に、間違えのないように進めなくてはなりません。信じられないほど長いレースなので、完璧な準備が要求されます。昨年のレースの後、チームは一丸となって努力を続けて来ましたし、チャレンジへの準備は万端です」

 また8号車の一貴は「ル・マンは大好きなサーキットですし、とても素晴らしいイベントなので、本当に楽しみです。我々は今季の開幕から2戦連勝しましたが、ル・マンは別物だということはとても良く分かっています」と続けた。

「ル・マンで勝つのは本当に大変で、そのためには速さだけでなく、信頼性と運も必要です。我々のTS050ハイブリッドの速さはテストデーで確認できましたし、準備は順調です。チームは総力を挙げてル・マン勝利へ向け努力を続けています」

 ル・マンデビューを迎える9号車の国本は「いよいよドライバーとして初めてル・マンのレースウィークを迎えることになり、とてもワクワクしています」と意気込みを明かした。

「兄の京佑が2009年にル・マンへ出場したことがあり、その時に帯同したので、このイベントの素晴らしさは知っていました。テストデーで実際に走ってみると、すぐにこのコースが好きになりました。これから決勝へ向けて学ぶこと、やらなくてはいけないことがたくさんありますが、本当に楽しみです」

 2017年のル・マンは、14日(水)から走行セッションがスタート。14日は現地16時から4時間の公式練習と、現地22時から2時間の公式予選1回目が行われる。予選は翌15日(木)にも現地19時と現地22時に各2時間ずつ行われ、この3つのセッションで記録された最速タイムで決勝のスターティンググリッドが決まる。

 16日(金)は走行は行われず、ル・マン旧市街地でドライバーズパレードを実施。17日(土)は現地9時から45分間のウォームアップを経て、現地15時に24時間レースの火蓋が切って落とされる。

[オートスポーツweb ]