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2011年の水害忘れない 新宮市の高台に復興祈念公園

6/9(金) 17:00配信

紀伊民報

 和歌山県新宮市が同市熊野川町日足の高台で、紀伊半島大水害(2011年9月)を後世に伝えるとともに、災害時の一時避難場所などとしても活用できる「紀伊半島大水害復興祈念公園」の整備を進めている。近くにある道の駅「瀞峡(どろきょう)街道熊野川」で9月3日に開く大水害犠牲者の追悼献花式に合わせてオープニングセレモニーを開く予定。市は13日開会の市議会6月定例会に、公園設置のための条例案を提案する。

 同市熊野川行政局によると、公園を設ける日足地区は熊野川と支流・赤木川が交わる場所にあり、台風などの際にはしばしば浸水。特に大きな被害を受けた紀伊半島大水害以降、高台に避難場所の整備を求める住民の要望が高まっていたことから、市は2015年度から公園の整備を始めた。

 市が所有する山林を用地として造成して、標高約60メートルの高台に敷地を確保。公園の広さは約4500平方メートルで、16年度に遊具や遊歩道、公衆トイレといった施設を整備。本年度は芝生も含めた緑化などに取り組んでいる。

 公園には、紀伊半島大水害を風化させることなく防災・減災の意識を後世に伝えるために、被害を解説する説明板を設置。子どもたちの防災教育などに役立てる方針。

 災害時には住民らの一時避難場所となるほか、芝生の多目的広場(約2500平方メートル)は、仮設住宅の建設予定地としての機能も持たせる。少なくとも25戸は建設できる広さがあるという。

 設置のための条例案では、市の花である「川さつき」にちなんで、公園の名称を「新宮市さつき公園」とすることなどを盛り込んでいる。

最終更新:6/9(金) 17:00
紀伊民報