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古里でドジョウ養殖 富来出身、内灘の前川さん

6/9(金) 2:09配信

北國新聞社

 志賀町今田の休耕田を利用して、自営業前川章さん(67)=内灘町向粟崎3丁目=がドジョウを養殖し、来春に念願の初出荷を迎える見通しとなった。古里での養殖は3年目に入り、今夏に今田で試食会を開く。富来地域の山あいに位置する今田にはアユが泳ぐ富来川が流れており、前川さんは「ゆくゆくは富来のドジョウをアユと一緒に名物にできれば」と期待を膨らませている。

 前川さんは、同町富来地頭町で料理屋「あか膳」を経営する親戚の土谷外茂男さん(80)から「ドジョウで富来を元気にできないか」と持ち掛けられ、2015年春に実家近くの田んぼ約50平方メートルを養殖場に整備し直し、稚魚3600匹を放した。

 養殖は県内水面水産センター(加賀市)の指導を受けて進め、2年目を迎えた昨春には新たに約120平方メートルの養殖場を設け、3万匹を放った。ドジョウを出荷するには体長15センチほどに成長させる必要がある。15年春から養殖しているドジョウは体長10センチ前後に育ち、出荷が視野に入った。

 金沢などで販売されるドジョウのかば焼きに使われる養殖ドジョウは県外産が多いとされ、県内ではドジョウ養殖が広がっている。前川さんは県内の養殖業者とかば焼き専門店でつくる「いしかわ里山どじょう振興協議会」に参加しており、来春には金沢の専門店に出荷する段取りだ。

 金沢への出荷とは別に、地元でもドジョウの需要を探ろうと、試食会の開催を決めた。住民を招き、料理は土谷さんが担当する。

 富来川では今月からアユ漁が始まる。土谷さんはドジョウの唐揚げや柳川鍋に、アユを加えたセットメニューを考案中だ。前川さんは「古里の豊かな自然の象徴としてドジョウを売り込んでいきたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:6/9(金) 2:09
北國新聞社