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会場一新みずみずしく 総合花展金沢展きょうから後期

6/9(金) 2:09配信

北國新聞社

 金沢21世紀美術館で開催中の第22回総合花展金沢展(石川県いけ花文化協会、北國新聞社主催)は8日、前期の最終日を迎え、閉場後、9日から始まる後期展の生け込みが行われた。白のカラーなどを清らかに生ける華道家がいれば、鮮やかな初夏の花をガラス器に生けて清涼感を演出する作家もおり、「涼」を感じさせる意欲作が会場をみずみずしく一新した。

 県内最大規模を誇る同展の後期展では大作、中作、普通作の計163点が新たに並び、華道家が流派を超えて技と美を競う。会場は制作に集中する後期出品者の熱気で満ち、美術館の展示室からは夜遅くまで明かりが漏れた。

 ガラスやアクリルなど、透ける素材の花器を用いた涼しげな作品が目立った。ある出品者は、水を満たした涙型のガラス器の中に、ベアグラスとグロリオーサを沈め、水中花のように仕立てた。

 緑と紫のアジサイを生けた出品者は、筒形のガラスの花器に花色をイメージした色水を注ぎ、作品を色彩で引き締めた。幾つもの紙コップを敷き詰め、アジサイの花びらを散らして水面(みなも)を表現した意欲作もあり、出品者の発想が光った。

 前・後期続けて展示される専務理事、常務理事13人による特別大作は、花や水の入れ替えなどの手直しが施された。大きな枝を除き、花材を全て取り換え、作品に再び命を吹き込む作家も少なくなく、「生け花王国」を支える気概と情熱を示した。

 後期展は11日までで、全期間展示される特別大作を含む176点が並ぶ。入場料は500円(中学生以下無料)。

北國新聞社

最終更新:6/9(金) 2:09
北國新聞社