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先発7人占める下級生と3年生が一丸!県立西宮が後半3発で初Vまであと1勝!:兵庫

6/9(金) 22:16配信

ゲキサカ

[6.9 全国高校総体兵庫県予選準決勝 県立西宮高 3-0 県芦屋高 アスパ五色]

 平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(宮城)への出場権を懸けた兵庫県予選準決勝が9日に行われ、県立西宮高と芦屋高が対戦。後半14分のDF川崎武琉(2年)の先制ゴールを皮切りに、3得点を奪った県西宮が勝利し、11日に行われる決勝へと駒を進めた。

 今回の総体予選は1回戦から大会に挑むことになった県西宮だが、ベスト16で今年の注目校である関西学院高を撃破すると、準々決勝では昨年の選手権代表・滝川二高に2-1で競り勝ち、堂々のベスト4入り。難敵を2試合連続で撃破したものの、浮かれた様子は見られず、この日は「ここが僕たちの目標ではない。試合前は、『まだベスト8が終わっただけだぞ』、『今日勝って、近畿大会に行くぞ』と声をかけて気を引き締めた」(DF井上聖也、3年)。

 その甲斐もあり、県西宮は立ち上がりからサイド攻撃が力を発揮。両サイドから中への折り返しを徹底し、FW濱琳太郎(3年)とFW炭村匠海(3年)の2トップが果敢にゴールを狙った。最初のチャンスは前半7分。自陣右でボールを持ったDF兒嶋俊輔(2年)が左前方にロングフィードを通すと、フリーで受けた濱がゴール前に持ち込んだが、シュートはGKに阻まれた。

 直後にも右CKを濱がゴールまで合わせた一撃がゴールネットを揺らしたものの、相手との接触がファール判定となり、得点は認められない。耐える時間が続いた芦屋も、技巧派のボランチ片山航希(3年)を起点としたカウンターで応戦。13分には、左サイドでボールを受けたFW秋山高軌主将(3年)がカットインから県西宮ゴールを狙ったが、GKの正面に終わった。

 無得点のまま、前半を終えた県西宮だが、MF赤木恵(2年)が「得点は奪えなかったけど、狙おうとしていたサイドは上手く使えていた」と振り返ったように、攻撃の形は決して悪くなかった。後半に入ってからも、相手のサイドを徹底して攻め込むと、14分に待望の先制点が生まれる。相手エリア内でFKを獲得した県西宮は川崎が左足で直接狙ったキックが、ポストに当たりながらも、ゴールを破った。

 以降は秋山を中心に反撃に出た芦屋のスペースを狙った攻撃によって上手く攻略。20分に濱とのワンツーで中央を抜けたMF中島快(2年)が2点目を奪うと、26分にはMF森田博貴(3年)からのパスを濱がダイレクトで合わせて勝負あり。決勝へ向けて弾みのつく白星を飾った。

 昨年の県総体でもベスト4に入るなどコンスタントに県の上位に食い込む県立西宮だが、全国大会出場に王手をかけたのは今回が初めて。躍進の原動力となっているのは、下級生の存在だ。16年前に石塚俊一監督が就任して以来、全部員の投票によって試合のメンバーを決めているが、今年は「上手いし、練習での意識が高い」と主将の井上が認める下級生がスタメンの半数以上を占めている。

「試合に出られない人の分まで頑張らないと失礼」と話す赤木ら下級生の奮闘が目を惹く一方、「チームを引っ張るのが僕らの役目」(井上)と3年生も試合の要所で声を張り上げ、指示を出すなど精神面で彼らをサポート。オフの部分でも、学年関係なく意見を交わし合うなど、良好な関係を築けていることが勝利に上手く結びついている。

「次勝ったら大きいけど、負けたら何も意味もなくなる。勝って皆で喜びたい」(赤木)。「勝つか負けるかで雲泥の差が生まれる。次は絶対に勝つしかない」(井上)と声を揃えるように、決勝もチームが一丸となって戦い、栄冠を手繰り寄せる。

(取材・文 森田将義)

最終更新:6/9(金) 22:54
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