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【英総選挙】ポンド下落 与党・保守党の単独過半数に黄信号で

6/9(金) 8:48配信

BBC News

英国で8日投開票された下院総選挙で、与党・保守党が単独過半数に届かない可能性が出口調査で示されたことを受け、通貨ポンドが対ドルで大幅安となった。

最終結果が出口調査と異なる可能性もあるが、市場参加者らはテリーザ・メイ首相率いる保守党の躍進を予想していた。

8日午後10時(日本時間9日午前6時)の投票終了後に発表された出口調査を受け、ポンドは対ドルで0.02ドル以上下落し、1ポンド=1.2717ドルを付けた。その後、最初の2選挙区が投票結果を発表したことを受け、ポンドは1.28ドル以上まで回復した。

労働党の地盤とされるニューカッスル・セントラルとハウトン/サンダーランド・サウス両選挙区で同党が勝利し、保守党候補は次点に入った。

しかし、BBCのカマル・アハメド経済担当編集長はツイッターで、両選挙の結果が「出口調査よりも保守党が善戦しているかもしれないことを示している」とコメントした。

出口調査では、保守党が最多議席を得るものの、現有勢力から17議席減らし、314議席になることが示されている。

MUFGの為替アナリスト、リー・ハードマン氏は、「市場は出口調査が間違っていることを祈っているだろう」と語った。同氏によると、投資家らは選挙前の数日間、ポンド買いに動いていた。

ハードマン氏は、「出口調査が正しかったとなれば、大幅な下落の余地がある」と指摘した。

ETXキャピタルの市場上級アナリスト、ニール・ウィルソン氏は、出口調査は金融市場にとって衝撃だったとし、「(金融街)シティーは保守党が過半数を握る見通しにかなり自信を持っていた」と話した。

UBSウェルスマネジメントのエコノミスト、ディーン・ターナー氏は、「まだ早い段階であり、結果は変わるかもしれない。しかし、テリーザ・メイ氏の保守党に対する掌握力は弱まった。これはブレグジット(英国の欧州連合離脱)交渉にとっては幸先が良くないだろう」と語った。

過去数週間、ポンドは対ドルで1ポンド=1.28ドル~1.30ドルの間を推移していた。

(英語記事 Election 2017: Pound slides after exit polls released)

(c) BBC News

最終更新:6/9(金) 8:48
BBC News