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【英総選挙】スコットランド国民党の副党首が落選 出口調査はSNP22議席減と

6/9(金) 11:10配信

BBC News

8日に投開票された英下院の総選挙で、地域政党で英国からの独立を志向するスコットランド国民党(SNP)が苦戦している。出口調査では、SNPが現有勢力の56議席から22議席を失うと予想されている。

モレイ選挙区では、アンガス・ロバートソンSNP副党首が落選し、スコットランド保守党のダグラス・ロス候補に敗北した。このほか、アンガス、ラザーグレン/ハミルトン両選挙区でも、それぞれ保守党と労働党がSNPから議席を奪った。

一方、英国最年少の議員マイリ・ブラック議員(22)はペイズリー/レンフレシャー・サウス選挙区で辛勝した。

出口調査によると、保守党は314議席、労働党は266議席、自由民主党は14議席、スコットランド国民党(SNP)は34議席、イギリス独立党(UKIP)は無議席となる予想。保守党は単独過半数の326議席に12議席届かないことになる。

スコットランドでは、保守党は7議席を獲得すると予想されており、自由民主党が5議席、英国の最大野党・労働党が2議席をそれぞれ得るとみられている。

多くの選挙区が接戦のため、結果を予測するのは困難だとみられている。

しかし、各政党の政治家らは、実際の結果が出口調査とは異なる可能性もあるとして慎重に受け止めている。SNP関係者は22議席を失うとの予想は信じがたいと語った。

また開票の初期段階では、イングランドで保守党候補らが出口調査の予想よりも良い結果を出している。

政治学が専門のニコラ・マキューアン教授はBBCスコットランドに対し、「出口調査と予想は蓋然(がいぜん)性に基づいている。投票所から出てくる人から聴取した内容だけでなく、前回の得票率とも比較している」と語った。

エジンバラ・イースト選挙区のSNP候補、トミー・シェパード氏は、出口調査は「現実とは全く違う」とし、英国全体では保守党にとって「散々な夜」になり、テリーザ・メイ首相は辞任を迫られるかもしれないと語った。同氏はSNPの議席数について、「2年前の(総選挙の)全く並はずれた結果がなければ、今回は歴史的な成功だと言われただろう」と話した。

スコットランド自治政府議会のマード・フレイザー議員(保守党)は、SNPは2015年総選挙の大躍進と比べて「驚くべき後退」を経験するだろうと述べた。

フレイザー氏はまた、出口調査の結果が正しかった場合には、スコットランドの独立を問う住民投票の再実施は「議論されなくなる」と主張した。

BBCのローラ・クンスバーグ政治担当編集委員は、メイ首相は総選挙を実施したことで、「リスクの大きい戦略」を取ったと指摘し、選挙結果が出口調査通りならば、「強く安定した指導力」を売り文句にしていたメイ首相の政治力は弱まるだろうと語った。

(英語記事 General election 2017: SNP deputy leader loses seat to Tories)

(c) BBC News

最終更新:6/9(金) 11:10
BBC News