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静と動、対比の美 総合花展金沢展、後期始まる

6/10(土) 9:25配信

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 石川県内最大規模を誇る第22回総合花展金沢展(県いけ花文化協会、北國新聞社主催)の後期展は9日、金沢21世紀美術館で開幕した。装いを新たにした展示会場では、枝葉を極限までそぎ落とし、花の輪郭を際立たせた伝統花と、空間をダイナミックに使った躍動感あふれる作品が静動の対比の美を描き、愛好者の心を捉えた。
 前後期通して展示される特別大作13点を含む176点が並んだ。愛好者は流派を超えて美を競い、互いを引き立て合う作品に見入った。
 高い天井を意識し、茎がうねったアリウムを高い位置に生けてリズムを出した作品や、紫の小花を2メートルの高さまで埋め尽くすように生けたオブジェのような作品が存在感を放った。
 開花の程度が違うカラーをらせん状に配し、徐々に花開く様を表現した作品もあり、来場者は繊細な演出に目を凝らした。
 現代アートの美術館にふさわしい意欲作も並んだ。花器の一面を白い石蝋(せきろう)で覆って雪のように見せ、穴からヒサカキの双葉をのぞかせた作品は、雪割りの生命力を連想させた。氷を思わせるキューブ状の花器を積み上げ、中にグロリオーサなどを閉じ込めた涼しげな作品もあった。

 金沢市の姉妹都市で、「花の都市」として知られるベルギー・ゲント市のダニエル・テルモント市長が訪れた。同市では5年に1度、世界的に有名な花博「ゲント・フローラリア」を開催している。テルモント市長は「日本の文化である生け花を鑑賞でき、素晴らしい体験だった。世界に通じるレベルの高さを感じた」と感想を語った。
 後期展は11日まで。入場料は500円(中学生以下無料)。