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「ラブドール」を愛でる女性…何に惹かれて? マニアックな展示の意外な男女比 「美や性」語って楽しむ

6/13(火) 7:00配信

withnews

 東京・渋谷で開催された男性向けラブドールの展覧会「今と昔の愛人形」。5月20日から6月11日まで開催され、入場者数は5千人を超えました。うち6割が女性だといいます。女性人気の秘密は何か? 性の展示に詳しく『秘宝館という文化装置』の著書がある、東北大学准教授の妙木忍さんに聞きました。(構成・朝日新聞文化くらし報道部記者・木村尚貴 )

【画像】妊娠したラブドールの問いかけ、芸術家が「本当に訴えたかった」こと

妙木忍・東北大学准教授に聞いた

 今回の展覧会について、理想とされる女性像が想定され、それに基づいて女性の身体が作られ、展示されることへの批判は多いと思います。このことをまず、念頭に置いておきたいと思います。

 一方で、多くの若い男女が足を運んでいる現状があります。私にとっても未知の世界でしたが、会場を訪れ、実際に起こっていることを見ました。

 展覧会を批判することは容易かもしれませんが、それによって何が見えなくなるのか、「べき」論ではなく現状を見てみると何がわかるのかを、立ち止まって考えてみるのも、現代社会を映し出す手がかりを見つけることにつながると思います。

男性にとってのラブドールとは

 ラブドールの持つ意味は、男性にとってと女性にとってとで、随分異なるでしょう。ラブドールを買う男性にとっては、それが本物の人間ではない(にせものである)ことによって、また特定の人物の複製ではないことによって、一人一人がゼロから新しい物語を生み出し、人形との関係を築ける可能性があると思います。

 そのときラブドールは、単に性欲の処理の目的を超えて、別の機能を持ち始めているのかもしれません。このように別の機能を付与されたラブドールの歴史と変遷を、男性たちはどのような目で見ているのでしょうか。

「ラブドールを愛でる女性」が意味するのは

 続いて、ラブドール展を訪れる女性について考えてみます。

 男性が理想とする女性像とその移り変わりを、距離を置いて、観察する女性もいるでしょう。また、きれいなメイクに感嘆したり、憧れの対象として愛でたりする女性もいるかもしれません。

 この場合、ラブドール=男性のためのもの、とされてきた文脈を離れて、女性自身がラブドールの持つ意味を読み替える現象が起きているともいえます。男性から見られる客体としての女性、という位置づけは薄れて、女性が自分にとっての意味を考えています。

 ここには、男性が介在する余地はなく、ラブドールが男性を対象に作られたものであることが、一時的に忘れ去られています。ラブドール展に女性が多く訪れている理由は、このように女性の主体的な関与が可能になる場として機能しているからかもしれません。

 美や性的な存在に、女性たちが積極的に関わる雰囲気が生まれているように思います。

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最終更新:6/13(火) 7:00
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