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“V字回復した熱海”特集 17年度版観光白書

6/10(土) 11:23配信

伊豆新聞

 ■斉藤市長「大きな自信になる」

 政府の閣議決定を受けて観光庁がこのほど発表した「2017年版観光白書」で、宿泊客数がV字回復した熱海市が特集されている。同市の財政危機宣言を契機とした官民の危機感共有と、その後の再生に向けた取り組みを調査、分析。観光地づくりの先進事例として報告しており、斉藤栄市長は「大きな自信になる」と喜んでいる。

 16年度観光状況と本年度観光施策をまとめた同白書(122ページ)の第2部「持続可能なにぎわいを有する観光地づくりに向けて」の中で、温泉観光地の事例として8ページを割いている。特集では1960年代に全国有数の観光地の地位を確立し、団体旅行の受け皿として人気があった熱海が「街の魅力づくりがないまま発展してきた」と指摘。バブル崩壊後は宿泊客の減少傾向が続き、団体客に代わる個人旅行獲得が難しい状況にあったと分析している。

 その後の取り組みでは、2006年に市が財政危機宣言を出し、官民で市観光戦略会議を設置。長期的な観光基本計画策定から再生がスタートし、過去の繁栄を知らず先入観のない若年層を狙ったブランドイメージの醸成と誘客宣伝を展開する一方、ホテルなどは個人客向けに客室のリニューアルを進めた。一連の試みが実を結び、11年を底に若者を中心とした宿泊客が増加に転じ、10年に1割程度だった20代が16年には2割近くに上昇したと報告している。

 斉藤市長は「詳細にかつ正確に調査、分析している。熱海の取り組みが政府に認められ、市民にとっては大きな誇り。これを励みにさらに熱海の発展に努める」と話した。

最終更新:6/12(月) 18:04
伊豆新聞