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須恵器生産で大和政権支えた「陶邑」知って 狭山池博物館で企画展

6/10(土) 7:55配信

産経新聞

 古墳時代に朝鮮半島から伝わった陶質の土器、須恵器の国内最大の産地として知られる、堺市南部一帯の「陶邑(すえむら)」を紹介した企画展が、大阪狭山市池尻中の府立狭山池博物館で開かれている。大和政権を産業面で支えた陶邑の生産態勢などがうかがえる。18日まで。

 陶邑は堺・泉北地域を中心に、大阪狭山市や和泉市にかけて東西15キロ、南北9キロに広がり、古墳時代中期(5世紀前半)~平安時代前期(9世紀中頃)に須恵器を大量生産。約850基の窯跡が確認されている。

 企画展では、堺市南区の府立大型児童館「ビッグバン」建設に伴って発掘された、高蔵寺13号窯跡(5世紀中頃)出土の須恵器など約50点を展示。同窯跡は陶邑中心部に位置し、須恵器を焼いた窯(長さ約14メートル)が当時に近い状態で残っていた。会場には、貴人用とみられる食事を盛る高杯、壺を置く大型の筒形器台などが並んでいる。

 同窯跡は、仁徳天皇陵古墳(全長486メートル)など巨大古墳が次々に築かれた時期と重なる。府教育庁文化財保護課の渡辺昌宏主任専門員は「陶邑は大和政権を産業や経済面で支え、日本の焼きものの古里でもあることを知ってもらえれば」と話す。入館無料で月曜休館。問い合わせは同館(電)072・367・8891。

最終更新:6/10(土) 7:55
産経新聞