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伊勢神宮宇治橋前大鳥居から満月 月の光の柱「ムーンピラー」自然現象も /三重

6/10(土) 10:52配信

みんなの経済新聞ネットワーク

 伊勢神宮内宮(ないくう)宇治橋前の大鳥居正面から6月9日19時58分ごろ、満月が現れ、月の光が柱となって真っ直ぐ空に伸びた。(伊勢志摩経済新聞)

【その他の画像】伊勢神宮内宮宇治橋前の大鳥居に満月

 この日この地方の月の出時刻は約18時40分。宇治橋前大鳥居正面に満月が入るのは19時40分ごろ。月の出時刻前から大鳥居前で準備していたカメラマンは10人以上。赤く染まる夕焼けに感嘆しながらも見向きもせず満月を待つと、宇治橋の上空に薄い雲が一面を覆った。カメラマンらに不安がよぎると、雲があることで満月がでないかもしれないことを憂い「風の神様、風で雲を追いやって下さい」と柏手を打ち手を合わせるしぐさをする一人のカメラマンに笑顔がこぼれた。

 19時55分を過ぎると薄い雲の筋が少しずつ無くなり、いよいよ満月が顔を出すというタイミングで月の光が真っ直ぐ空に光の柱を作った。月柱「ムーンピラー」という大気光学現象だ。

 上空に強い寒気が流れ込み、風がなく、空気中に氷の結晶が漂っているときに朝方や夕方に太陽柱「サンピラー」が見られるが、「ムーンピラー」はその夜版。とても珍しい大気光学現象の一つだ。この日の伊勢志摩地域では早朝から、「太陽柱(サンピラー)」「幻日」「環水平アーク」「日暈(ハロ)」など珍しい大気光学現象が各地で観測された。

 夏至近くの満月が伊勢神宮内宮宇治橋前大鳥居正面から出ることが認知され、近年カメラマンの数が少しずつ増えている。一方、二見興玉神社(伊勢市二見町)の夫婦岩の大しめ縄の真ん中から富士山と朝日が重なることは多くの人に知られ、今では同神社の境内は深夜からカメラマンでにぎわっている。

 同神社では6月21日の夏至の日に夫婦岩の前の海に入って禊(みそぎ)を行う夏至祭を行う。標高555メートルの朝熊(あさま)岳頂上までの観光道路「伊勢志摩スカイライン」を運営する三重県観光開発(津市、TEL 059-226-6752)は、6月18~21日までの4日間、特別に早朝3時30分に開門する。標高500メートルの上空から伊勢湾や鳥羽湾を眼下に見ながら富士山の右肩から朝日が現れる瞬間を撮影できる絶景ポイントとしてじわじわとカメラマンが増えている。 

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