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G連敗13でストップ! 救ったのは元日本ハムの石川

6/10(土) 14:15配信

東スポWeb

 長いトンネルをようやく抜けた。泥沼にハマり込んでいた巨人は9日の日本ハム戦(札幌ドーム)を2―1で制し、連敗を13で止めた。ヒーローは札幌凱旋で2回に先制打を放った石川慎吾外野手(24)だ。日本ハムへ移籍した大田泰示外野手(27)との“トレード対決”でも注目されたなか、古巣相手の一打は、追い込まれた球団をも救った。

 重苦しい空気を“ダイナマイト・シンゴ”が吹き飛ばした。村田の中前打、長野の中越え二塁打でつかんだ2回一死二、三塁の好機で、石川は日本ハム先発・高梨の6球目、カーブを強振。のどから手が出るほど欲しかった先制点を叩き出すと、ベンチが沸き返った。

 直後にマイコラスが同点とされたが、かわいい後輩の一打に発奮したのが、主将の坂本だ。5回二死二塁で中越え適時二塁打を放ち、最後はマシソンが締めて16日ぶりの白星。長い暗闇を抜けた。

 安堵の表情で会見場に現れた由伸監督は、石川の活躍に質問が及ぶと相好を崩し「なかなか流れを持ってこれない中での先制点だったので、非常に大きかった。移籍して最初の試合で慎吾がタイムリーを打ったことで、雰囲気が変わったのはあったのかな」と孝行息子をたたえた。

 13連敗中で迎えた古巣との公式戦初対決。石川は練習中から普段以上に気合満点だった。試合後は大勢の報道陣を引き連れながら「(連敗を)どこかで意識しないと言えばウソになる。でも、野球をやっている以上はプレッシャーにぶち当たることもあると思うので、そういう中で結果を出せたのは良かった」と振り返った。

 昨年11月に発表された電撃トレード。巨人は大田と公文を放出し、日本ハムから吉川光、そして石川を獲得した。“ゴジラの後継者”として鳴り物入りで入団した大田の放出には賛否両論あったが、当時は石川の存在に光が当てられることはほとんどなかった。

 それでも昨秋のキャンプで「強く振れるのが魅力」と思い切りのいい打撃が由伸監督の目に留まると、今春のキャンプ以降も結果を残して一軍に定着。石川は持ち前の明るい性格でナインにもあっという間に溶け込み、G党の間でも知名度が急上昇した。今やベンチに欠かせないムードメーカーだ。日本ハムでの大田の活躍は巨人でも話題となったが、いつしかチーム内では「慎吾がいなかったらと思うとゾッとする。お互いにいいトレードだったということ」と片付けられるようになった。

 トレード後初の直接対決となれば、嫌でも注目されるもの。しかも大田はこの試合に「6番・指名打者」で出場し、マイコラスから2安打を放っていた。これまた巨人出身の公文も8回に2番手で登板して阿部、村田をシャットアウト。仮に敗れていれば連敗が伸びた上、2人を放出した球団へファンの怒りの矛先が向いた可能性もあった。それだけに石川の一打は盟主のメンツを守る貴重な一打ともなった。

 殊勲の由伸チルドレンは、最後に古巣のファンへ向け「シート打撃でも温かい拍手を送ってくれたし、うれしかった。12球団の球場で唯一じゃないですかね。北海道のファンは温かい」と笑顔で感謝。たった1勝で喜べる状況ではないが、“シンゴ・スマイル”は沈みがちな巨人の清涼剤になっている。

最終更新:6/10(土) 14:15
東スポWeb

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