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【巨人】坂本、悪夢を終わらせる決勝打!「キャプテンが下を向いたらチームは終わる」阿部の助言に応えた

6/10(土) 6:04配信

スポーツ報知

◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム1―2巨人(9日・札幌ドーム)

 風穴をこじ開けるようだった。坂本勇の豪快なスイングにはじかれた打球は大きな弧を描き、中堅フェンスに直撃した。「積極的にいきました。初球をしっかりとらえることができました。真っすぐがいい投手。フォークもケアしながら、真っすぐを待っていました」。1―1の5回2死二塁から、高梨のインハイ142キロを力で押し返した。2日のオリックス戦(東京D)以来、6試合ぶりの打点。悪夢を終わらせる決勝打となった。

【写真】連敗を止めハイタッチで喜ぶ巨人ナイン

 8日の西武戦(メットライフ)。アーリーワーク中に監督室に呼ばれ、「2番」への打順変更を告げられた。「走者がいなければ出る、いる時にかえすのは一緒。監督からも『変えなくていい』と言ってもらいました」。だが、結果は2―13の大敗。球団ワースト記録を更新する13連敗となった。

 苦しい戦いが続く間、何度もミーティングを開いて解決策を探った。自身の打撃を少しでも良くするために、西武・秋山らライバルに頭を下げて助言を求めたこともあった。勝てない日々はなおも続いたが、決して下は向かなかった。「『キャプテンが下を向いたらチームは終わるぞ』ということは、阿部さんから教わった。苦しいですけど、みんなで明るくやっていきます」。そう自分に言い聞かせ、気持ちを奮い立たせてきた。

 ファンの支えも大きかった。敗戦に次ぐ敗戦でも、スタンドからの声援が途切れることはなかった。熱狂的G党でも知られる元SMAPの中居正広からは、チーム宛てに激励メッセージとカツサンドが届いたという。銀座の高級カツサンド店から数十人分を調達したそうで、どうしても勝ってほしい願いが込められていた。

 この日の試合前練習中、バックネットの手前でティー打撃していると、グラウンド見学しているファンの少年が目に入った。スイングを中断して自分から歩み寄り、笑顔でサインペンを走らせた。「僕らは、応援してくれるファンがいるから頑張れる。こんな状況なのに本当にありがたいです」。これまで経験したことのない屈辱と苦境だったからこそ、当たり前と思っていたことが身に染みた。

 高橋監督からは「ここ一番では、主力になんとかしてほしいという思いもあるし、苦しい中でもこうして、チームの顔が打ってくれて良かった」とたたえられた。「1勝することの難しさを全員が感じたと思う。これで雰囲気も変わると思うし明日引き締めていきたい」と主将。歴史的連敗のダメージは小さくないが、失ったものばかりではないはずだ。(尾形 圭亮)

最終更新:6/10(土) 7:55
スポーツ報知

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