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愛娘誕生で垣間見れた家族愛と地元愛

6/10(土) 16:46配信

東スポWeb

元局アナ 青池奈津子「メジャー通信」

【ジェド・ジャーコ内野手(カージナルス)】「実はね、もうすぐ娘が生まれるんだ。楽しみで仕方がないよ」

 カージナルスのジェド・ジャーコがそう話してくれたのは約2週間前。今季は打撃が絶好調でチームの要でもあるが、試合前後はクラブハウスにいることが多くロッカー前で取材しやすい。

 5月30日に待望の長女が誕生。「ブルックって呼びたくて、その名前を選んだんだ」と話していた通り、ブルックリンと名付け、早速ツイッターに写真を載せていた。

 ウェストバージニア州出身で祖父の代からモーガンタウンで暮らす。プロ入りして建てた家は、両親の家の隣。小中高と地元の学校へ通い、大学はいくつもの奨学金のオファーが来たが、家から近いウェストバージニア大学を選んだ。その大学時代に交際を始めた1つ下の妻カーリーさんは、小学生のころから友達だった。地元や家族愛が強く「ホーム・イズ・ホーム(地元以外のホームはない)」と語るモーガンタウンの野球少年たちのヒーローは「どこへ行ってもモーガンタウンに戻ってくる」と迷いなく言い切る。予想以上に素朴なので少し驚いた。

 ジェドが初めて野球に触れたのは3歳のとき。「僕の野球好きは100%父親譲り。兄が2人いるんだけど、父が野球愛を受け継がせることに成功したのは僕だけだったんだ。覚えている限り、ずっと大リーガーになるのが夢で、幼いころは皆が楽しいことをしている間も父と2人でケージに行っては何時間も練習していたよ」

 3歳になる双子ブローディー君とケイデン君の父でもある。「2人の成長とともに対話ができるようになってきたのが何よりうれしい。2人に野球? どうだろうね。未来に何があるか分からないけど、何があってもそばにいて力になれる父親でありたい」と語る。

 メジャーリーガーが取れる産休は年間3日。カージナルスが本拠地で試合をしている時にブルックリンちゃんが生まれたため、出産当日の火曜日とチームが遠征に出た金、土曜日に休みを取り、新しい家族と最大限一緒にいられるユニークなスケジュールを取った。

「双子の時もそうだったんだけどね、大リーガーという仕事に付いてくる仕方のない部分。双子の時は5週間早く生まれてきちゃって、特に下の子ケイデンが数日保育器に入らなきゃならなかったから、すごく心配だった。でも、今はライブカメラがあったり、テレビ電話ができるから、毎日顔を見ることができるでしょう? 昔の選手たちに比べたらすごく大きなアドバンテージだよね」

 今月は父の日がある。「昔は兄弟と父でゴルフへ行き、ディナーに行くのが恒例だったけど、今は野球があるから長く行ってないな…。自分にも子供ができたから何か新しい伝統を築くのもいいかもしれない」

 父の日当日、カージナルスはボルティモアに遠征中。そばにいられなくとも、すてきな一日を過ごしてほしいと願う。ジェドだけでなく、家族と離れて暮らす多くの皆さんにも届いてほしい。

 ☆ジェド・ジャーコ 1988年9月23日生まれ。28歳。米ウェストバージニア州出身。178センチ、95キロ。右投げ右打ち。2010年のドラフトで指名されたパドレスに入団。13年に開幕ロースター入りを果たし、4月1日のメッツ戦でメジャーデビュー。同年はルーキーながらチーム最多タイの23本塁打。昨季はトレード移籍したカージナルスでチームトップの30本塁打を放った。内野のユーティリティープレーヤーとして重宝され、特に本職の二塁守備ではセイバーメトリクスで高い数値を誇る。

最終更新:6/10(土) 16:46
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