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追い風9秒台、3強に並んだ多田 「間違いちゃうかと」

6/10(土) 21:24配信

朝日新聞デジタル

(10日、日本学生個人選手権)

 男子100メートル準決勝。9秒94の表示に観衆は叫び、記録の主も叫んだ。

 関西学院大3年、多田修平。追い風参考記録だが、国内のレースで初めて、日本選手が電気計時で10秒を切った。「間違いちゃうか、って。いつもと走ってる感覚が違いました」。決勝でも強さを証明し、自己記録を0秒14縮める10秒08。朝原宣治さんの関西学生記録10秒19を24年ぶりに更新するどころか、最大の目標だった世界選手権参加標準記録までクリアした。

 大阪桐蔭高時代の自己記録は10秒50。関東の大学からも誘われたが、「関西で強くなる」と関学大へ。今年2月の米国合宿で、アサファ・パウエル(ジャマイカ)と練習。教わったスタートをアレンジし、鋭い飛び出しを身につけ、4月から自己新を積み重ねた。

 24日の日本選手権決勝で3位以内なら世界選手権へ。普通に考えると、桐生、山県、ケンブリッジという「3強」の一角を崩すことが必要になるが、多田は言いきった。「いまは自信あります」。大勝負の日、彼は21歳になる。(篠原大輔)

朝日新聞社