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認知症の「前兆」早期発見 日大工学部

6/10(土) 17:06配信

福島民報

 郡山市の日大工学部は、認知症の前段階の軽度認知障害(MCI)の有無を一般の健康診断の血液検査結果を使って簡便に判定する方法を開発した。認知症のリスクを早期に発見し、生活習慣の見直しなどで予防につなげる。 MCIは、健康な状態と認知症の中間の段階。日常生活に支障はないが、認知機能の一部に障害が見られる。
 認知症の診断は記憶力、言語理解力などを調べる問診や、磁気共鳴画像装置(MRI)、陽電子放射断層撮影装置(PET)などを使った精密検査が必要で時間と費用がかかる。受診の機会も限られるため、MCIから認知症に移行した後に診断される場合が多い。
 新たな判定方法は人工知能(AI)に使われる深層学習(ディープラーニング)を活用した。過去の膨大な症例から、タンパク質などの血液成分と認知症の進度の関連を調べた結果を基に判定する。健康診断などの血液検査データをそのまま用いるため、手軽で、短時間に認知症に関する多くの症例のリスクの発見が期待できる。研究では95%以上の精度でMCIの判定が可能だったという。
 現在特許を出願しており、病院や民間企業の健診での活用も検討している。県内のIT企業と連携してスマートフォン向けの診断アプリの開発も進めている。
 酒谷薫教授と大山勝徳准教授が共同研究し、市内の総合南東北病院が協力した。酒谷教授は「超高齢化社会の中で認知症対策の大事な切り札になる」と語った。

福島民報社

最終更新:6/10(土) 17:06
福島民報