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スピッツ、なぜ多くのミュージシャンにカヴァーされるのか 魅力を探る

6/10(土) 11:31配信

MusicVoice

 ロックバンドのスピッツが今夏、結成30周年を迎える。永きにわたって広く親しまれる楽曲を生み出し、世代を超えて愛され続けているスピッツ。それを裏付けるように、“スピッツ楽曲”は洋邦問わず様々なミュージシャンにカヴァーされている。ざっとみてもその数は優に130組を超える。なぜ、彼らの楽曲はこんなにもカヴァーされるのか。そして、なぜこんなにも愛されるのか。彼らの楽曲を追っていくと、<楽曲としての力><シンプルだが深い><日本のスタンダードポップス>という3つのキーワードが浮かび上がってくる。

幅広い世代に受け入れられる“スタンダードポップス”

 彼らの代表曲「ロビンソン」が大ヒットを記録した時期に青春時代を過ごした“スピッツ世代”をはじめ、様々な世代で“スピッツ楽曲”は親しまれている。彼らが永きにわたって愛されている理由の一つに、どの時代に生きる人にも受け入れられる普遍性を持った日本の“スタンダードポップス感”が挙げられる。

 例えば、スピッツを聴いた女子高生が「古くさい楽曲」と感じたり、子育て世代が幼児にスピッツを歌い聴かせて首をかしげられたり、シニア世代が「スピッツはよくわからん」と言ったり――、そうしたことはあまり想像し難いのではないだろうか。

 駅前のストリートミュージシャンがスピッツのカヴァーをしていたり、団塊世代の上司がカラオケでスピッツを披露したり、30代の音楽ファンのライヴラリーにスピッツのアルバムが何枚かあったり。考えてみれば、これらは自然なことだったりする。それくらい、スピッツはどの世代にも認知されているバンドだと言える。

 どのタイミングでもファンが生まれるスピッツの魅力、そして、“スタンダードポップス感”とはどういったものなのだろうか。

スピッツとは?

 スピッツの略歴に触れたい。1987年6月にメンバー4人が出会い、同年7月17日に三輪テツヤ(Gt)と崎山龍男(Dr)の母校・文化服装学院で初ライヴをおこなった。

 以降、草野マサムネ(Vo/Gt)三輪テツヤ(Gt)田村明浩(B)崎山龍男(Dr)らの4人は、メンバーチェンジすることもなく、アルバムの発表とライヴを軸としてマイペースな活動を継続し、今夏で結成30周年を迎える。

 代表曲に「ロビンソン」「チェリー」「空も飛べるはず」「涙がキラリ☆」「スターゲイザー」などがあり、数々のヒット曲が挙げられる。

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最終更新:6/10(土) 11:31
MusicVoice