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柳田、史上初の交流戦3冠射程 10戦7発20打点の荒稼ぎ 4夜連続お立ち台、ホークスはダブル首位目前

6/10(土) 6:30配信

西日本スポーツ

 ◆ソフトバンク3-0阪神(9日・ヤフオクドーム)

 三度あることは四度あった。ヤクルトをグイッと飲み干した柳田が猛虎の牙も抜いた。4日連続のお立ち台。「奇跡です。皆さんの熱い声援のおかげでここに立てました」。ジメジメとした梅雨とは無縁の「柳田祭り」はこの夜も得意の初回から始まった。

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 1死二塁で岩貞の直球を中前に打ち返す先制の適時打。「最初のチャンスだったので積極的に振っていこうと思った」。前夜同様に初回の打点が結果的にV打点となり、4戦連続の勝利打点をマークした。1987年に秋山幸二(西武)が記録した5戦連続にあと1と迫り、自己最長を更新中の連続試合安打は21。ホークスでは2013年松田の22試合連続以来となるロングランとなった。

 先制打で始まった祭りは3回に最高潮を迎える。1死。逆方向への打球はかつての外野フェンス最上部で跳ね返り、テラス席に飛び込んだ。「1球で捉えられた。自分のスイングができた」。昨年8月の4試合連続以来、自身2度目の3戦連発。1回と3回は今季イニング別最多タイの11打点で、得意の回を制してデスパイネと並ぶリーグトップタイの52打点とした。

 交流戦7本塁打、20打点はいずれもトップ。打率は3位で、導入13年目で史上初の3冠も射程内だ。好調の要因を「穏やかな心」と繰り返す。5月上旬、不調に球審のジャッジへの不満も募り、精神面でも苦しんだ。見かねた工藤監督は自身の胸をさすりながら「心の中を穏やかに今日も一日すごそうね」と声を掛けてきた。その“儀式”は今も毎日続き、指揮官も「打席の中で落ち着いて自信にあふれている。安心して見ていられる」と笑う。

 初回には「松田さんがよくやっているのでふとやってみようかな」と、自身初というディレードスチールも決めた。打率は既に3割を超え、このペースでいけばシーズンは36本塁打、29盗塁。15年に達成したトリプルスリーの再現も見えてくる。もっとも今の時点では無関心。「とにかくチームが勝てるように」と一点を見据えた。

 試合前のベンチで、コーチ陣と阪神・金本監督の話題になった。広島商高時代の地元のジムで会った際の記憶がよみがえった。「あいさつしたら『おう』って言われて。オーラがすごかった。腕が丸太みたいやったっす」。時は流れた。豪快な一発は、敵将を震え上がらせるに十分だった。

 4夜連続のお立ち台でチームも4連勝。首位楽天が敗れ、4月7日以来2カ月ぶりに0・5ゲーム差に肉薄した。四度あることは五度あるのか。神懸かった柳田のバットが一気に“ダブル首位”へと導く。

西日本スポーツ

最終更新:6/10(土) 16:49
西日本スポーツ