ここから本文です

議員定数が減る区割り変更!減った所の現職議員ってどうなるの?

6/10(土) 8:00配信

選挙ドットコム

議員定数が減る区割り変更!減った所の現職議員ってどうなるの?最新事例をコスタリカに学ぶ

衆議院議員選挙区画定審議会(いわゆる区割り審)によって新しい選挙区割りの勧告が行われ、9日には参院本会議で、与野党の賛成多数で可決、成立、97の選挙区の区割りが変更となりました。

さらに6つの都道府県(青森・岩手・三重・奈良・熊本・鹿児島)では選挙区がそれぞれ1減する事態となりました。あれ、でも現職の国会議員はいるわけだよね? こうした事情で選挙区を失った国会議員の調整に使われるのが「コスタリカ方式」と呼ばれるものです。

そもそもコスタリカ方式って何?

コスタリカ方式とは、同じ政党に所属する複数の候補者が存在する選挙区において、1人を小選挙区から立候補、もう1人を比例単独で立候補させ、選挙ごとに交代させるという選挙戦術です。

これまで自民党を中心に使われていた先述なのですが、「有権者の理解を得られない」として敬遠されていました。ちなみに名付け親はというと、コスタリカ友好議連会長(当時)の森喜朗元首相。ちょっとした豆知識です。

なぜ今回採用されるの?

なかなか「理解を得られない」コスタリカ方式ですが、次の衆院選から採用される見込みです。これは、区割り審が一票の格差是正に乗り出し、人口過疎の進む都道府県を中心に選挙区を減らしてしまったためです。そうすると現職議員は自分の選挙区を失い、合併先の国会議員と候補者調整を行うことが必要になりました。

こうして今回と同様に「一票の格差」を是正するために「0増5減」が行われた2014年総選挙では山梨1区においてコスタリカ方式が復活しました。また福井2区・高知1区・徳島1区では小選挙区と(上位)比例単独を中長期的に固定化させる「変則コスタリカ方式」が採用されました。

コスタリカ方式のメリットは?

コスタリカ方式は候補者調整が難航した際の、苦肉の策といえます。メリットとしては1度小選挙区で勝利を収めれば、次の衆院選において当選がほぼ確実ということが挙げられます。コスタリカ方式において比例単独立候補の場合は、政党名簿上位(たいてい1位)に載せることがほとんどのため、大政党ではまず落選しないのです。また選挙区選挙においては双方の後援会を動員することもできます。

1/2ページ

最終更新:6/11(日) 15:01
選挙ドットコム