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ウクレレを抱いた私を見て、猫が逃げ出した! 猫と趣味で優雅な暮らし?

6/10(土) 10:03配信

sippo

 猫でなく、飼い主の話で恐縮ですが、最近ウクレレを習い始めました。

 我が家の猫は「テレビの音を気にしない」と以前書きましたが、夫が自宅でギターを弾いても気にせずグースカ寝ているので、ウクレレなんかもっと気にしないだろうと、自宅で練習をすることにしました。

【写真特集】天真爛漫な「あんず」と、ビビリの「モモ」

 音が大きく鳴りすぎないように「消音器」なるクリップのようなものを弦にはさめば、音が響かないので近所迷惑にもなりません。

 置き場所が定まらず、床に放置されているウクレレを持ち出し、ソフトケースから出してソファに座りました。

 すると、さっきまでソファでのんびりしていたサビ猫の「あんず」が、驚いたような顔でピュッとソファから降りて、遠くから私を見守っています。いつもは私がソファに座ると、遠くにいてもやって来て寄り添ってくるのに、ビビリ顔をしたまま近寄ってきません。まだ音も鳴らしていないのに……。

 音を鳴らしてみても、離れた場所から見守っています。ウクレレが怖いんだろうか。

 近づいたらウクレレで殴られるとでも思っているかのように、一定の距離を保っています。なんだか、あんずに悪いような気がして、5分ほど練習してウクレレはケースにしまいました。

 ウクレレを手放して少し経ったところで、あんずがソファに戻ってきました。ウクレレをケースにしまって、手から離れれば、怖くはないようです。

 うちの中で猫が怖がるものといえば掃除機ですが、掃除機は動かしているときはもちろん、放置しているだけでも、近くを通るとき少しビクビクしているので、ウクレレに対するあんずの反応は新鮮でした。

 もしかして、ウクレレは猫と似たような大きさというところが怖さのポイントなのかもしれない。猫と似たような大きさの物体を、飼い主が抱えているのが不思議なのかな。自分(猫)がいるはずの飼い主の胸に抱かれているのが、穴のあいたヘンテコな形をした妙な音が鳴る無機質なもの。毛がふさふさしてもいないくせに、なぜそこにいるの? とでも考えているのかもしれません(妄想です)。

 あんずが怖がるからといって、全く練習しないわけにもいかず、自宅練習は5~10分程度にとどめることに。そしてウクレレをしまうと、猫が「終わった?」とばかりに「ニャー」とソファに集まって、遊びの要求をしてくるのが、かわいくて、かわいくて。なんだかウクレレなんか、どうでもよくなってきてしまいます。

 ウクレレを趣味にしたいと思っていたのに、猫との両立は難しいのかな……。とか考えていると、5分の練習すらしなくなり、最初1カ月は上達していたのが、2か月目は退化する、という現象に陥りました。グループでの発表会なるものがあるのに、これはマズイ……。

 ということで再度、ビビり猫の「モモ」がソファにいるとき、おもむろにウクレレを取り出してみました。

 すると、モモは全く動じず、穏やかな顔でウトウトしています。あれ?ビビらない。もしかして、あんずだけがウクレレを怖がるのかな?

 ポロンと慣らしても、モモは全く動じません。すると、あんなにウクレレを怖がっていたあんずもソファに寄ってきました。

 なんだ~、猫と趣味、両立できるじゃん! 慣れたのかな?

 ソファに座って、猫がいて、ウクレレをつま弾く……。なんだか優雅。猫がウクレレに合わせてフラダンスでも踊ってくれる……とまでは思っていないけど、寄り添ってくれるだけで心が満たされたのでした。

sippo(朝日新聞社)

最終更新:6/10(土) 10:03
sippo