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宇部高専に修学支援室

6/10(土) 14:22配信

宇部日報

発達障害の学生にチームで対応

 宇部高専(三谷知世校長)は今年度、障害のある学生を支援する「修学支援室」を設置した。主に発達障害を抱えた学生の修学や進路、対人支援にチームで当たる。全国高専で発達障害の学生を組織的に支援する学校は珍しく、先駆的な取り組みとして注目を集めている。

 学力は他の学生と見劣りしないが、授業中落ち着きがない、グループワークが苦手、特定の科目が極端にできない│などの障害を持つ学生が、1学年200人中、軽度なものも含めると10人程度いるという。以前は担任教員などが個別に対応。負担が大きく、周囲にも相談できず1人で抱え込むケースがあった。学生側も十分な支援が得られず、退学することがあった。

 同校は、障害特性に応じた合理的配慮を求める障害者差別解消法(4月施行)に合わせて、2014年度から取り組みを開始。学生ごとにチームを編成し、教員や臨床心理士資格を持つスクールカウンセラー、キャリアカウンセラーらが多面的に支援を試行した。昨年、上部組織として障害学生修学支援委員会を設置。登録した学生10人の支援の把握や対外機関との連携、調整を図った。今年度、修学支援室(4人)として正式発足した。支援内容は、放課後の補講、定期試験の少人数による実施、リポートなど提出物の期限延長、就職に向けた模擬面接の早期実施、いじめの早期発見と対応など。

 支援室員の内堀晃彦准教授は「教員の肉体的、精神的負担が分散されるのが大きい。障害は千差万別で支援は一人一人異なるが、知識と技術を積み上げたい。まずは、退学せずに卒業させること。驚異的な記憶力など特殊な才能を持つ学生もおり、社会に生かせる道も模索したい」と話した。

最終更新:6/10(土) 14:22
宇部日報