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登山仲間「手がかりだけでも」  登頂500回目前、手稲山で不明の88歳 いまも続く自主捜索

6/10(土) 7:10配信

北海道新聞

愛した「ふるさとの山」

 札幌市西区と手稲区にまたがる手稲山(1023メートル)で5月23日、北広島市の登山愛好家、伊野昌司さん(88)が登山中に行方不明になって半月余りがたった。節目の登頂500回を目前にした499回目での出来事に、家族や登山仲間にやり切れない思いが広がっている。登山仲間は「手掛かりだけでも見つけたい」と、有志による捜索を続ける。
 伊野さんは同23日早朝、「手稲山 499回目」と書き置きし、自宅を出発した。同日午前、標高800メートル付近を1人で登る姿が知人に目撃されて以降、連絡が取れなくなった。道警や消防が26日まで捜索したが、見つからなかった。
 伊野さんは幼少期を現在の手稲区山口で過ごし、手稲山を「ふるさとの山」と愛した。50歳の時に趣味で登山を始めた。手稲山山頂で出会ったお年寄りが100回を目指して登っているのを聞いて自身も同じ目標を掲げ、66歳で達成。大病や妻の死も乗り越え、85歳で400回に達した。

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500回でやめる決意

 所属する登山サークルは30日、会員全員が伊野さんと一緒に登頂500回の記念登山を行う予定だった。伊野さんは体力の衰えを自覚し、それを機に登山をやめると周囲に伝えていたという。
 伊藤司郎代表らは近く自主的な捜索を行う。

北海道新聞

最終更新:6/10(土) 7:10
北海道新聞