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史上最年少棋士・藤井聡太四段、14歳の覚悟&14歳の日常

6/10(土) 14:00配信

スポーツ報知

連勝で注目、人気沸騰「神の子」

 毎日のように新聞、テレビ、ヤフートピックスに名前が躍る「時の人」だ。将棋の史上最年少棋士で、中学3年生の藤井聡太四段(14)は昨年末のデビューから23連勝を飾っており、列島を狂騒に包んでいる。素顔の彼はどんな少年なのか、なぜ強いのか―。数字を愛する理系でありながら、抜群の言語力を持つ文系でもあるハイブリッド型の天才少年に胸の内を聞いた。

【写真】発売されたばかりのオリジナル扇子を手に笑顔の藤井四段

メイクテン

 ゆらゆらとした足取りで歩き、ふわふわとした表情で笑う。幼く、小さな体で国民の視線を受け止めても、藤井は自然体のままだ。

 「実はそんなに期待されてないと思いますけど…。でも、僕のことをきっかけにして将棋に興味を持ってもらえたら、とてもうれしいことだと思います」
 渦中にいる「神の子」は歓喜でも衝撃でもなく、確率論で23個の白星を見つめている。

 「仮に勝率7割の実力があったとしても20連勝する確率は0・1%もないようです。僕はおそらく推定勝率6割もないでしょうから、ものすごく低い確率で勝っていることになりますよね。(歴代最多連勝の)神谷(広志八段)先生は飛び抜けて28連勝ですからね…。考えられないような記録です」

 棋士は、学生時代に数学が得意だった人ばかりだが、藤井は誰よりも数字に魅了されている。4つの数字を足したり掛けたりして合計10にするゲーム「メイクテン」を日常的に楽しむ。

 「車に乗っていても、周りの4ケタのナンバープレートを見て考えてしまいます」

 冬は気象庁ホームページで各地の積雪量の変動をチェックするのを趣味とする異次元の理系男子だが、「超」の付く文系男子でもある。終局後などに語る「望外」「茫洋(ぼうよう)」「僥倖(ぎょうこう)」などの言葉の数々が中学生離れしていると話題になっている。数字同様に、言葉にも深い関心を持つ。

 「本を読むのは好きです。母が歴史ものが好きなので、家にあった司馬遼太郎作品などは手に取ってみました。旅行記とかは好きで、村上春樹さんの『遠い太鼓』も好きです。村上さんの小説は読んだことがないのですが…。椎名誠さんは『あやしい探検隊』シリーズがやはり…(好き)」

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最終更新:6/10(土) 15:25
スポーツ報知