ここから本文です

買う価値大アリ!シュアのLightningリケーブルは良質なアンプだ・2

6/10(土) 12:30配信

Stereo Sound ONLINE

 音楽とオーディオをこよなく愛するライター・伊藤隆剛さんによる、シュアのLightning対応リケーブル「RMCE-LTG」レビュー。このページではその2をお届けする。(Stereo Sound ONLINE編集部)



■音のよさにガクゼン! 違いは明白だ

 SEシリーズのエントリーモデル「SE215 Special Edition」(実勢価格¥12,000前後)とRMCE/RMCE-LTGを順に組み合わせて、iPhone 6でその音を聴き比べてみたのだが、これが想像以上に違う。RMCE-LTGの方が断然音がいい。RMCEに比べて音像のフォーカス感と分離感、S/Nが明らかに高く、低域がほどよく引き締まる。ポータブルヘッドホンアンプと組み合わせてハイゲイン設定で聴いているのと同じぐらいの音圧が得られるので、鮮烈、ビビッド、闊達といった言葉がぴったりの、目の覚めるような音楽リスニングが楽しめる。

 iPhone 6のSpotifyアプリでコーネリアス「あなたがいるなら」を聴くと、RMCE-LTGでは左右chを絶えず行き来するローズピアノの揺らぎ感がすこぶる効果的。ヴォーカルやギターソロはくっきりとした輪郭で中央に定位する。同時発音を避けてレイアウトされたシンセサイザーやハイハットのフレーズも一音一音が手に取れそうなほどクリアーだ。これまでiPhone 6に直挿しで使っていて、特に大きな不満もなかったRMCEの音が、一度RMCE-LTGの音を聴いてしまうとずいぶん物足りなく思えてしまう。

 ここでイヤホンをシングルドライバーのSE215からトリプルドライバーのSE535に替えてみると、ここでも解像力の高さや低域の質感のよさがしっかり活かされている。RMCEや純正ケーブルで聴くよりも鮮度が高く、オンキヨーのHF Playerでハイレゾファイルを再生しても、ダウンコンバートされているとはいえハイレゾのニュアンスは奥行感の豊かさや音粒の精細さなどに表れている。

 老舗のマイクメーカーだけあって、通話はもちろん録音機能の質の高さも何かと役立ちそうだ。RMCE-LTGをiPhoneに接続するとインストールを促される「MOTIV」アプリは、ボイスメモの録音や共有が可能なほか、将来的にはファームウェア・アップデートで追加機能などのサポートを予定しているという。


■伊藤隆剛のおすすめ度【★★★★★】

 RMCE-LTGは、シュアSEシリーズのユーザーがiOSデバイスをシンプルにいい音で楽しむための現状で最良の選択肢だと思う。特に(僕のように)同社のRMCEを日常的に使っている人であれば、その音のよさに驚かされるに違いない。価格は3倍ほどするが、それだけの価値はあると断言できる。ぜひお試しを!

【伊藤隆剛(いとうりゅうごう)】
広く深い音楽の知識だけでなく、オーディオ面でのこだわりにも定評のあるマルチライター。月刊『HiVi』編集者時代に多くの経験を積み、オーディオの魔力に開眼

■今回レビューしたアイテム
SHURE
RMCE-LTG
オープン価格(想定市場価格¥12,000前後)
●対応ファイル:48kHz/24bit(PCM)
●接続端子:Lightning
●ケーブル長:127cm(マイク、3ボタンリモコン付き
●問合せ先:完実電気 サポートセンター 050-3388-6838

Stereo Sound ONLINE / 伊藤隆剛

最終更新:6/10(土) 12:30
Stereo Sound ONLINE