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里山の魅力知って 塚山公園散策ガイド

6/10(土) 20:36配信

カナロコ by 神奈川新聞

 ◆季節ごとの植物140種類 横須賀・吉江さん出版
 横須賀市西逸見町に住む吉江宏さん(70)が、近くの県立塚山公園で見られる植物をまとめた里山散策ガイド「花ってなあに」を自費出版した。谷戸の風景が美しい逸見地区に移り住んで約40年。「地元の人は当たり前すぎて気付かない素晴らしい自然を知ってほしい」と話している。

 大学時代に生物を専攻していた吉江さんは、東京都の公立小学校で定年まで教員として勤務。退職後、それまであまり目を向けてこなかった地元を散策すると、自然の豊かさに驚かされた。

 公園近くの水辺には、絶滅危惧種のトウキョウサンショウウオが生息していた。公園内には、自然が残っている地域を示す在来種のカントウタンポポが至る所に咲いていた。

 教員時代から植物を紹介する本を書きたいと思っていた吉江さん。「理科の先生」として、植物の生殖器官である花の役割など学習的要素を交えながら、季節ごとに見られる約140種類の植物をまとめた。

 巻末には、逸見地区出身の児童文学作家、故・佐藤さとるさんの代表作「コロボックル物語」シリーズや自伝的作品「わんぱく天国」のゆかりの地の案内も添えた。「1年ほど前に逸見がコロボックルの舞台だと聞いて親しみが湧いた。夢があるね」と目を輝かせる。

 自費出版は今回で3冊目。これまでの2冊は、徳川家康の外交顧問として活躍し、逸見に領地を与えられた英国人の三浦按針(ウィリアム・アダムズ)の歴史ロマンをテーマにした。

 「自然、コロボックル、按針。地元の逸見には宝物があることを再認識してほしい」と話している。

 本はフルカラーで105ページ。2千円(税抜き)。問い合わせは、ガス会社「按針」電話046(822)5671。