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風間監督の「我慢」の結晶…名古屋の“育成義務”、杉森考起がプロ初ゴール

6/10(土) 19:14配信

ゲキサカ

[6.10 J2第18節 東京V 2-1 名古屋 味スタ]

 風間八宏監督はこれからも「我慢」すると話した。プロ初ゴールを奪ったFW杉森考起だが、ゴールの印象を薄めるほどにチャンスをつぶしてしまった。「迷惑をかけてしまった」。20歳の新鋭FWは声を絞り出すように反省した。

 名古屋グランパスにとって、杉森の育成は義務といってもいい。幼少期から全国区で活躍する杉森は、16歳だった2013年にトップチームとプロ契約。これは名古屋の史上最年少記録だった。翌14年にはブラジルW杯にサポートメンバーとして参加。日本サッカー界が杉森の成長に期待した。

 しかし現実は甘くはない。層の厚い名古屋では10代選手にチャンスが回ってくることは少なく、15年に参加したJ-22選抜で“プロ初ゴール”は決めていたが、名古屋ではピッチに立つこともままならない日々を過ごした。

 だが風間監督になった今季、杉森には開幕からチャンスが与えられた。WBを指示されるなどポジションが定まることはなく、前半で途中交代させる試合もあったが、風間監督は「我慢」して杉森を使い続けた。

 そして迎えたこの日の東京V戦。前半15分にFWシモビッチのポストプレーからボールを受けると、ペナルティーアーク付近から迷わず右足を振りぬく。コースを突いたシュートはGK柴崎貴広の手を弾いてゴール左隅に収まった。

「(ゴールは)たまたまです。とりあえずゴールを取れたことは自信になりましたけど、2点目、3点目のチャンスを取り切れなかった。これから点を取って、勝利に貢献していきたいです」

 風間監督は杉森の最大の長所を「他の選手に比べて動きで自由になるのが一番うまい」と評価するが、「彼自身がいいのはチャンスまで行っているということ。それはすごくいいこと。まだまだ可能性のある選手なので、もっと大きくなってもらわないと困る」とあえて厳しく突き放した。

 杉森自身は先日まで同世代が参加していたU-20W杯が刺激になっている。「自分自身も行ける年代だったので、行けなかったのはすごく悔しかった。もっと頑張ろうと刺激になりました。グランパスで活躍してそういう場に呼ばれるように頑張っていきたいです」。見据える東京五輪出場。そのためにはまだまだやるべきことがたくさんある。

最終更新:6/11(日) 0:58
ゲキサカ

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