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【債券週間展望】長期金利は上昇か、日米金融政策や20年債入札見極め

6/9(金) 16:52配信

Bloomberg

6月第2週(12日-16日)の債券市場では長期金利が上昇する展開が予想されている。日米の金融政策決定会合や20年債入札が実施される予定となっており、積極的に買い進む動きが見込みにくいことが背景にある。

長期金利の指標となる新発10年物347回債利回りは8日、これまでの0.05%付近から一時0.075%と3月17日以来の水準まで上昇した。日銀の出口戦略を巡る議論について、時期尚早から説明重視に姿勢を改め、市場との対話を重視する方向に修正しつつある、との報道をきっかけに売りが優勢となったためだ。その後は買い戻されて、9日は0.05%まで戻した。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「米利上げを確認してからという理由で様子見姿勢が続きそうだが、利回り上昇局面があれば今度こそ買おうと思っている人もいるのではないか」と指摘。「10年が0.1%を下回っている状況では20年に魅力を感じる人は多いはず。外国人も含めて最も幅広い投資家から需要を集めているゾーン」としながらも、「10-20年スプレッドが0.5%を割れると、さすがにしんどいことも分かった。上値を買う人はいない」とみる。

財務省は13日に20年利付国債の入札を実施する。発行予定額は前回と同じ1兆円程度となる。償還日が3カ月延びるため新しい回号となる。

日銀の長期国債買い入れオペは、14日に残存期間「5年超10年以下」と「10年超」、15日には「1年超5年以下」が予定されている。

米国では13日から連邦公開市場委員会(FOMC)が2日間の日程で開かれる。日銀の金融政策決定会合は15、16日に予定されている。

しんきん証券債券営業部の高井行夫金融市場アナリストは、「FOMCについては市場は完全に利上げを織り込んでおり、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見や声明内容が注目だが、これまで通りの見解が示される見通しで相場に影響はない」とみる。一方、「日銀の政策に対する不安感が出てきており、どちらかというと国内要因で上値を追いにくい」と言う。

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最終更新:6/9(金) 16:52
Bloomberg