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JALむかつくマラソン、山口で開催 きつい高低差「本当にムカつく」

6/11(日) 20:51配信

Aviation Wire

 山口県長門市で6月11日、「第1回JAL向津具(むかつく)ダブルマラソン」が開かれた。市内の向津具半島にコースを設定し、フルマラソンの距離42.195キロの2倍となる84.39キロを走破する「ダブルマラソン」を目玉に開催した。

【絶景地を走るJALむかつくマラソン】

◆「日本の最も美しい場所31選」に選ばれた神社

 地元のマラソン愛好家を中心とした「むかつくダブルマラソン実行委員会」(長谷川泰生委員長)が主催し、長門市と市教育委員会が共催。実行委員会の会長を大西倉雄長門市長が、名誉顧問を安倍昭恵首相夫人が務めている。

 大会は距離が2倍のダブルマラソンと、通常のフルマラソンにあたる「シングル」、30キロの棚田ウォークの3部門で構成。地元の山口県を含む29都府県から950人の申し込みがあった。

 マラソンのコースは、油谷総合運動公園を発着地点とし、米CNNによる「日本の最も美しい場所31選」に選ばれた海沿いの元乃隅稲成神社や、龍宮の潮吹、千畳敷などの名所や棚田沿いに設定。元乃隅稲成神社と千畳敷の高低差は330メートルで、きつい上り坂がランナーたちを苦しめた。

 大会の冠スポンサーとして、日本航空(JAL/JL、9201)が運営を支援。山口支店のほか東京や福岡などから114人のボランティアが参加した。JALがマラソンの冠スポンサーを務めるのは、ホノルルマラソンと千歳国際マラソンに続いて、3大会目となった。

 JAL山口支店の武知眞一支店長によると、海外からも脚光を浴びる元乃隅稲成神社をはじめ、向津具半島のプロモーションを長門市などと取り組んできたという。

 地元の人たちと地域活性化に向けた話を進めていく中、長谷川委員長らが温めてきた、向津具半島の厳しいコースによるダブルマラソンの大会実現に向け、武知支店長らがJALの本社と掛け合った。2016年6月9日にマラソンの実行委員会が設立され、11月29日にJALが冠スポンサーとなった。

◆「本当にムカつくかもしれない」

 開会式で大西市長は、「高低差が激しいコースで、本当にムカつくかもしれないが、素晴らしい自然や長門市の市民と絆を深めることで完走を目指して欲しい。走り終えた後には、昨年12月にロシアのプーチン大統領を迎えた湯本温泉など、たくさん温泉があるので、心と体を癒やし、来年もぜひ参加して欲しい」とあいさつした。

 昭恵夫人は、「過酷なダブルマラソンを走り終えた後には、素晴らしい達成感が待っているだろう。けがのないよう、楽しんで」と、全国から集まったランナーを激励した。

 ダブルマラソンは午前6時、シングルは午前9時にスタート。日本気象予報協会によると、長門市の午前6時の天気はくもり、気温は17.5度と、マラソンのスタートには、まずまずの天候となった。JALの溝之上正充九州・山口地区支配人は、「ちょっと暑いが、この季節にしては絶好のラン日和(びより)。テンションを上げていきましょう」と言葉をかけた。

 大会には、箱根駅伝で4年連続区間賞を獲得して「山の神」と呼ばれ、4月に現役を引退した富士通の柏原竜二さんがゲストランナーとして招かれた。柏原さんは「みんな、準備はいいか! 走る気はあるか!」と気合いを入れ、「無理せず走りきれることを祈っている。ゴールした先に達成感や充実感があればいいなと思っている」とあいさつした。

 開会式後、ダブルマラソンのランナーがスタート地点にそろうと、昭恵夫人がスタートの号砲を鳴らし、320人が84.39キロの戦いに挑んだ。男子の部は、福岡市役所の中村卓也さんが6時間30分47秒と、2位に約17分差で優勝した。

 ゴール直後、実行委員から高低差の激しいコースの感想を尋ねられると、「非常にムカつきました(笑)。これでもかと上り坂に誘導するコースで、泣きそうになりました」と、ゴールで出迎えた地元の人たちを中村さんは笑わせた。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:6/11(日) 20:54
Aviation Wire