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岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち NYの「例外」スタテン島に行ってみた(続)

6/11(日) 13:26配信

J-CASTニュース

 マンハッタンのベッドタウンとしても知られるスタテン島。極端に民主党寄りのニューヨーク市のなかで、例外的にトランプ支持率が高い。私はスタテン島の南岸へ行ってみた。その辺りは2016年の米大統領選で、トランプ氏への投票率が80%近い町も多かった。

 スタテン島の面積は、香川県の小豆島とほぼ同じだ。マンハッタンからフェリーで南西に25分。島の北部から電車で40分かけて南下し、終点で降りる。平日の昼過ぎだったが、駅の回りに人影はほとんどない。のどかで閑静な住宅地が広がる。私が高校時代に留学していた、中西部ウィスコンシン州の小さな田舎町を思い出す。

■「ヒラリーよりましだってこと」

 メインストリートを歩きながら家並みの写真を撮っていると、真っ赤なピックアップトラックの運転席から男性が顔を出し、「Take my photo!(俺の写真を撮れよ)」と声をかけてきた。

 かかりつけの歯科医に歯を治してもらった代わりに、医院の看板を直しに行くところだという。

「本当は15,000ドルかけてインプラントするはずだったのに、離婚した妻に金をぼったくられたから、一部しかできなくなっちまったんだよ。ほら」と言って、口を開けて見せる。

 50代後半のこの男性は、ピザのビジネス、スクールバスの運転、住宅の検査などさまざまな職についてきた。

 トランプ大統領について聞いてみると、

  「もちろん、トランプに投票したぜ。いい家族だから、いい大統領になるだろ」

  「いい家族って?」

  「子供を立派に育てたってことよ。そりゃ、いいところも悪いところもあるけどな」

  「例えば?」

と聞くと、言葉に詰まる。

  「ちょっと俺、今ちょっと急いでるんだよな。ま、ヒラリーよりましだってことよ。トランプにやらせてみても、いいんじゃねぇか」

15分ほど話すと、陽気に手を振って去っていった。

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最終更新:6/12(月) 16:50
J-CASTニュース