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音楽教科導入へ視察 カンボジア教育省

6/11(日) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

カンボジアの教育省視察団が7日、つくば市苅間の市立葛城小学校(豊島豊校長、児童292人)を訪れ、音楽の授業を視察した。同国の学校には現在、音楽の教科がなく、国の学校教育に導入していく予定で、日本の音楽授業を参考にすることが目的。迎えた同小は、楽器を一切使わずにできる音楽の授業を披露した。


視察は、カンボジアを支援しているNPO法人「JHP・学校をつくる会」が、同国から音楽教育の支援依頼を受けたことなどから実現。同国の音楽部門アドバイザーを務める、田中健次茨城大教育学部教授から推薦を受けた同小の佐々木香織教諭の授業を見てもらうことになった。

訪れたのは同国教育省関係者など計20人。同小4年生(児童26人)の授業に参加した。授業では同小の佐々木教諭の指導で「リズムを感じる。リズムに乗る」をテーマに、児童らが4、5人一組に分かれ、来訪者へささげる「応援歌」作りに挑戦した。

即興の曲作りは、「言葉をリズムに乗せ、作った曲を歌う」方法で進められ、児童が手拍子でリズムを取るなどして完成。一行への歌のプレゼントとした。楽器がなく、電気が通っていない学校も多い同国でも、可能な音楽授業の一つとして披露した。

協力して曲作りをし、歌う児童らを一行は、興味深げに視察。中には児童に交じって一緒に手拍子をし、曲作りに参加する者もあり、異国の教育を熱心に学んだ。

同国教育青年スポーツ省副総局長のモク・サロン氏は、日本の教え方に感心した様子で「児童が積極的に授業に参加している。それが一番印象に残った」と話した。

サロン氏はさらに、佐々木教諭に「幼い新入生に音楽を教える場合、どうやって始めているのか」などと質問。佐々木教諭は「遊びながら、短い曲で教えるなどし、生活と音楽を近い感じにして始めています」と答えた。

視察終了後は児童と視察団が交流会を通じて触れ合った。    (高阿田総司)

茨城新聞社