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【日本ハム】大田の強烈恩返し弾…決めぜりふ「ファイターズ、サイコー!」封印の理由は?

6/11(日) 7:04配信

スポーツ報知

◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム3―2巨人(10日・札幌ドーム)

 日本ハム・大田らしさ全開だった。どデカい放物線を描いた打球はバックスクリーンへ吸い込まれた。初回先頭、巨人・田口の高め135キロの直球をフルスイング。ダイヤモンドを回り、本塁を踏むと思わず雄たけびを上げた。

【写真】マスコットのB・Bをはさみ笑顔を見せる大田(左)と中田

 「完全にしっかり振り切れたし、野球人生の中で価値のある1本が打てました」。先月26日のソフトバンク戦(札幌D)以来、13試合ぶりの7号。巨人に在籍していた昨年6月5日、くしくも日本ハム戦(東京D)で大谷から放って以来、2本目の先頭打者弾になった。

 試合前、移籍後初めて1番での起用を伝えられた。栗山監督からは「思い切って行くぞ!」の一言だけ。しかしこれで肩の力が抜けた。「めっちゃ緊張したけどワクワク感のある、いい緊張感。ジャイアンツというチームは常に強くなきゃいけないと、自分の中でプレッシャーをかけていたので」。生まれ変わった思考、脱力した姿勢で“一発回答”を見せた。

 6回先頭では左前安打。8回無死一塁では二塁を強襲する強烈な中前安打で、中田の逆転二塁打につなげた。移籍後初の猛打賞。「1番・大田」がチームの6連敗脱出を引っ張った。球団史上3人目の通算400勝をプレゼントされた指揮官は「泰示の野球に対する姿勢を見ていると、神様が祝福してくれると思った」とうなずいた。

 練習前には巨人時代、グアム自主トレに何度も連れて行ってもらった阿部に2日連続であいさつした。阿部から「2安打したから来たんだろ? (その後の)三振はラリアットみたいだったな」と空振りのまねをされ、からかわれた。愛されるキャラクターは不変だ。

 巨人への思いは今も変わらない。だからこそお立ち台で定番となった「ファイターズ、サイコー!」の決めぜりふを求められても「いろいろあるし、自分の中で自粛した」とこの日は封印した。「8年間ジャイアンツで野球をさせてもらったおかげで、今がある。感謝の気持ちは常に持っている。今日の日は忘れない」。プロ9年目。野球に真っすぐに生きてきた大田が、輝いている。(岸 慎也)

最終更新:6/11(日) 7:40
スポーツ報知

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