ここから本文です

五輪新種目の競泳400メートル混合メドレーリレーに悩む平井コーチ

6/11(日) 7:03配信

スポーツ報知

 国際オリンピック委員会(IOC)は9日、スイスのローザンヌで臨時理事会を開き、20年東京五輪の新種目に、競泳の400メートル混合メドレーリレーや卓球混合ダブルス、バスケットボール3人制などを採用した。16年リオ五輪男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(22)=ブリヂストン=と同種目銅メダルの瀬戸大也(23)=ANA=は10日、競泳の和歌山県選手権に出場し、新種目を歓迎。一方で、代表の平井伯昌コーチ(54)は「ちょうど今、日本が強くないところ」と頭を抱えた。

 競泳代表に厳しい現実が突きつけられた。東京五輪では400メートル混合メドレーリレー(MR)、男子800メートル、女子1500メートルの自由形の計3種目が加わった。男女で戦う混合MRの追加を報道陣から知らされた萩野は「へ~」とうなずき、「男女が一緒にやるのは、ワクワクする。作戦の幅も出てくる。チャンスがあれば(代表を)目指す」と意欲。瀬戸も「混合は面白い。メダルの数も増えるし、日本チームでメダルを量産したい」と喜んだ。

 一方、平井コーチは厳しい表情で「日本が強くないところ」と本音を漏らした。男女の長距離は長年、日本の弱点であり、混合MRも「個人の100メートル種目でメダルを取る選手を増やさないといけない」と強調した。

 平井コーチは「女子は世界に近い選手がいない」と課題を挙げた。リオ五輪の個人種目でメダルを取った女子は2人だが、200メートル平泳ぎ金の金藤理絵は休養。200メートルバタフライ銅の星奈津美は引退。平井コーチは、個人種目で5つの日本記録を持つ池江璃花子をバタフライか自由形で使いたい考えだが、どちらか1種目しか起用できない。

 混合MRのポイントは第1泳法の背泳ぎ。女子の同種目は世界選手権(7月、ハンガリー・ブダペスト)代表がゼロという現実。「先行が有利」と考える平井コーチは男子選手でスタートダッシュを決める構想で、現状では12年ロンドン五輪200メートル背泳ぎ銀の入江陵介が有力。すると男子は残り1枠となり、萩野と瀬戸の2枚看板の同時起用ができないなど、選手選択の問題が持ち上がる。「選手たちのレベルが上がらないと厳しい」と平井コーチ。7月の世界選手権で個々が結果を残し、追加種目を追い風へと変える。(小林 玲花)

最終更新:6/11(日) 7:03
スポーツ報知