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マスコミの悲観バイアスに惑わされてはいけない

6/11(日) 21:20配信

投信1

世の中で何が起きているのかを知るための手段としては、インターネットも便利ですが、何と言ってもマスコミ情報が圧倒的に重要でしょう。建前としては、マスコミは中立的に真実を報道してくれている筈なのですが、実際にはそうでもないので、情報の受け手が「マスコミ情報のバイアス」を修正してから情報として受け入れる必要があるのです。

今回は、マスコミ情報のバイアスについて考えてみましょう。

そもそも世の中には悲観的な情報が多い

円安になると、輸出企業は儲かりますが、黙っています。「儲かった」と大きな声を出すと、従業員から賃上げ要請が、部品メーカーから値上げ要請が来るとともに、税務署もやって来るからです。

一方で円安になると輸入企業(輸入原材料を多く使う企業等)は「大変だ。ボーナスは払えない。下請けには値下げをお願いしたい。政府には支援をお願いしたい」と大声を出します。反対に円高になると、今度は輸出企業が大声を出す一方で輸入企業はだまります。

マスコミが両方に取材に行けばよいのですが、大声を出している方に取材に行くのが普通でしょう。その方がインタビューに答えてくれる可能性が高いからです。

そうなると、円高でも円安でも「困った」という声だけがマスコミに流れることになります。円高でも円安でも「日本経済は不況になる」と感じてしまう報道内容ですが、そんなはずはありません。日本は輸出入が概ね同額なので、円安で輸出企業がドルを高く売れる分と輸入企業がドルを高く買わざるを得ない分は概ね等しいからです。

そもそも日本人は悲観的だ、ということも言えそうです。

日銀短観というアンケートで、「売値は上がりそうですか?」「仕入れ値は上がりそうですか?」という質問項目があるのですが、必ず「売値は上がらないが、仕入れ値は上がる」という回答が逆よりも遥かに多いのです。これは、おそらく本音で回答しているはずですから、日本人の本音自体も、かなり悲観的なバイアスがかかっているのでしょうね。

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最終更新:6/12(月) 16:15
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