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全国鉄道3万キロ、36年かけ全線踏破

6/11(日) 8:03配信

福井新聞ONLINE

 全国のJRと私鉄、第三セクター鉄道の全線乗車に挑戦していた、大阪府の会社員小林清次さん(51)が10日、最後に残ったえちぜん鉄道勝山永平寺線に乗車、3万302キロの踏破を達成した。「のどかな勝山永平寺線の車窓の風景を最後にしたくて残しておいた」と終点の勝山駅(福井県勝山市)に降り立った小林さんは、36年間の“冒険”を終え、ほっと充実の表情を見せた。

【写真】降車駅の印でびっしり埋まった周遊券

 小林さんは中学3年のころ当時の国鉄が募集した全線踏破キャンペーンに挑戦。1981年2月の国鉄・桜島線(大阪)を皮切りに、87年に国鉄全線(約2万キロ)を踏破。その後私鉄などを含む全国路線制覇へ目標を切り替え、土日などを活用し、大好きな旅行に合わせて距離を重ねてきた。

 小林さんのこだわりは乗車距離の長さ。バイパスのように異なる路線をつなぐ「短絡線」のほかトローリーバス、ケーブルカーまで網羅し「線路の上を通るものならなんでも乗った」。最後を飾る路線として、えちぜん鉄道勝山永平寺線を選んだ。

 この日、中学時代の友人の渡瀬真英さん(51)=東大阪市=と福井駅を午前11時25分発の電車に乗車。終点の勝山駅には午後0時19分に到着した。

 ホームに降り立った小林さんは「ついにやった」とつぶやきホッとした表情で改札を通過、36年の挑戦に終止符を打った。持参した色紙に「日本の鉄道全線踏破」と駅員に書いてもらい、大切そうにかばんにしまっていた。

 小林さんは「達成率が90%を超えたころから義務感のように感じ、『やっと終わった』と解放された気持ち。廃線路線も数多く乗車でき、これだけ乗車距離が長い鉄道ファンはなかなかいないのでは」と充実した表情で話し、楽しみにしていた越前大野城に足を延ばし奥越観光を満喫した。

福井新聞社