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ホークス捕手・川崎、本当に準備「サッカーやれとか東大入れとか言われたら無理だけど」米でブルペン経験し自信

6/11(日) 7:03配信

西日本スポーツ

■連勝「4」でストップ

 ◆ソフトバンク1-5阪神(10日・ヤフオクドーム)

 「キャッチャー川崎」の仰天プランを準備した工藤監督の執念タクトも実らず、連勝は4で止まり、パ・リーグ唯一の黒星を喫した。甲斐、高谷が既に出場していたにもかかわらず、4点を追う9回の攻撃で工藤監督は最後の捕手、鶴岡の代打にジェンセンを起用。仮に追い付いた場合は、二塁の川崎を捕手で使う“奥の手”を用意していたという。結果的に実現しなかったものの、復帰会見で口にした「どこでもできる」は本当だった。

【写真】球団職員の新垣渚さんと再会して喜ぶ川崎

■「ぜひやらせて」

 首位楽天とのゲーム差が再び1・5に広がった手痛い敗戦の中で「ウルトラC」が準備されていた。4点を追う9回2死二塁。鶴岡の代打にジェンセンが送られた。この時点でベンチに捕手登録の選手は皆無。もし追い付いて延長戦に突入したら…。ただ、後先を考えない無謀な作戦では決してなかった。工藤監督が「第4の捕手」を用意していたことを明かした。

 「決まってたよ。『僕は拓也より肩がいいですから』と言っていた。彼の方から、いけますということだった」

 工藤監督が言及した「彼」とは、二塁で先発出場していた川崎だった。9回の攻撃前、達川ヘッドコーチから捕手での出場が可能か問われると「余裕です」と、即答。その後、すぐに工藤監督からも確認されたが、川崎は「ぜひ行かせてください」と、二つ返事でOKサインを出したという。

 「もう、ぜひやらしてくれと。誰がするかってなった時、俺しかいないでしょ」。試合後の川崎はさも当然のような口ぶりで、報道陣に説明した。「コントレラスばりの膝ついてからの送球とか見せようと思ってワクワクしてた。いまさらサッカーやれとか東大入れとか言われたら無理だけど、キャッチャーやれだから簡単」。渡米1年目の2012年。マリナーズの正捕手が故障者リスト入りした際に当時の監督から、第3捕手として準備するよう指示を受けた。結局、試合の出場機会こそなかったが、日々ブルペンでメジャーの投手の球を受け続け、有事に備えていた経験がある。だから、自信もあった。

 達川ヘッドコーチが「1年に1回あるかないか」と明言したように、あくまで「捕手川崎」は有事のスペシャルオプションであることは間違いない。ただ、試合後には、捕手陣で今季最多の41試合に出場していた高谷の右手中指骨折が判明。今後は未定ながら、今まで以上に捕手陣のやりくりが大変になるのは必至だ。

 この日、土壇場で試合を振り出しに戻していれば、守護神のサファテとバッテリーを組む可能性もあった川崎は「155キロぐらいのボールが来る。そこは自信あります」と言い切った。6年ぶりに古巣復帰が決まり、4月1日の入団会見の席でこう口にしていた。「向こう(米国)に行き、ポジションをたくさんできるようになった。どこでもできる」-。海の向こうで培った36歳の経験値は、ホークスの紛れもない武器。川崎がいる限り、どんな「ピンチ」もピンチでなくなる。

西日本スポーツ

最終更新:6/11(日) 11:54
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