ここから本文です

体重10キロの巨大な猫 島から来た「島男」、家族に幸せを呼ぶ

6/11(日) 10:01配信

sippo

 伊豆諸島・新島で生まれた子猫が、高速船に乗って東京・竹芝桟橋に着いたのは8年前。都内の夫婦に引きとられて、「島男」と名付けられた。健やかにぐんぐん育ち、規格外の大きさになった。気は優しくて力持ち? そんな猫に会いに行ってみた。

【写真特集】「島男」と幸せ家族

 東京都多摩市の3LDKのマンションが、島出身の雑種の猫「島男」(♂・約8歳)の住まいだ。40代の小島文彦さん、和美さん夫妻と、小学1年生の双子の男の子と、ビーグル犬の「富男」(♂・4か月)と暮らしている。

 玄関を開けると、双子の兄弟が元気よく迎えてくれた。

「シマちゃん会いに来たのー?」「こっちにいるよー」

 その後ろを、ドドドドーッと、大きな猫が横切る。なんと、体重は堂々10キロ、頭から尾の先までは85センチ。

「『うわーデカい』『フツーの猫?』とかよく聞かれるのですが、私たちには初めての猫なので、平均より大きいのか、正直わからないんです」と、和美さんが笑う。

 島男との出会いについて聞いてみた。

「私と主人は東京出身で、結婚したのは11年前。すぐに子どもができなかったこともあって、猫を飼おうということになりました。周りに猫と暮らす人が多く、可愛いなと思うことがよくあって。そんな時に、『猫が生まれたけどどう?』という話が舞い込んだんです」

 島男は2009年6月、新島にある仕事仲間の親戚の家で生まれた。携帯電話に送られてきた生後まもない猫の写真を見て、和美さんはすぐに「うちの子にしたい」と思ったという。ドキッとするような“イケメン猫”だったのだ。

「トントン拍子で話が決まり、生後1か月を過ぎた頃、飼い主さんが高速船で東京まで連れてきてくれました。今思えば、体は小さいのに、手(前足、後ろ足)が大きかったかも?」

 ただ、当時夫婦が住んでいたのは賃貸マンション。最初は内緒飼いをしたが、半年後、思い切ってペット可のマンションを買って引っ越した。甘えん坊でちょっとシャイな島男を、夫婦は可愛いがった。島男はみるみる大きくなった。

 島男を迎えて10か月後の5月、和美さんは島男の故郷・新島を訪れた。「無事に育っています」と、お土産を持って挨拶に行ったのだ。その時、島男と一緒に生まれた兄弟猫は“標準サイズ”だということがわかった。

「うちの子だけ特別に大きい、やったねって感じでした(笑)。島男が育った自然あふれる島を満喫して東京に戻ったら、なんと、妊娠が判明したんです。しかも双子」

 夫婦にとって念願の赤ちゃん。でも、家では島男が「長男」だった。たとえ双子の子育てが大変になっても、猫と離れ離れになる考えはなかった。

 ところが、双子が生まれる寸前に、思いがけないことが起きた。島男が血を吐いたのだ。

「実は島男には、前から布を食べる癖があって。紐、タオル、ハンカチ、服、何でもかじっちゃう。それがお腹にたまって炎症を起こしたんです。(出産前の)パンパンのお腹で、島男を動物病院に運び、緊急開腹手術を受けさせました」

 島男の炎症は収まったが、布への関心は止まない。甘えん坊の島男が、突然の赤ちゃんの出現をどう受け止めるだろうか。そして、2011年1月、出産の時を迎えた――。

「島男に、ベビーベッドに寝る2人の赤ちゃんを見せて、『新しい家族よ、仲良くしてね』と言いきかせました。島男は最初、『この同じ顔をした生き物は何だ?』という感じで、オドオドしていましたが、すぐに慣れました。でも、島男のほうが赤ちゃんより大きいので、いつも注意していました」

1/2ページ

最終更新:6/11(日) 18:32
sippo