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どこか変だよ最近の「投資教育」の中身 スタンスとポイントさえ押さえれば「個別株投資」は難しくない

6/11(日) 10:01配信

マネーの達人

投資教育の普及

私の青春時代と違い、現在は学生時代に投資教育や金銭教育などお金に関する教育を受ける機会が増えてきました。

学生だけでなく、確定拠出年金の導入を契機とした社会人への投資教育も増えてきます。

お金の教育を受けることは悪くないのですが、その内容に、「どこか変?」と個人的には感じています。

その理由は、画一的、中途半端です。間違えないでください、全否定はしていません。「よいんだけどね…ちょっと…。」です。

いくつかの点でそう思っていますが、今回は2つの分散投資についてご紹介します。

私の考えが正しいかどうかわかりませんが、幅広い観点で物事を見ることは大切でしょう。

資産分散投資

繰り返しになりますが、資産分散投資がダメとは言っておりません。でもどこか変? そう感じます。

資産分散投資とは、異なる動きをすると予想される投資対象を複数持つことですが、その目的は安定的な運用を目指すことです。

確かに分散すると、その動きは安定的になります。しかし気になる点はここではなく画一的であることです。

資産分散投資は安定方向に貢献する半面、大きな収益を放棄する投資手法です。

となると安定面を意識する人には適していますが、大きな収益が必要な人・状況においてはあまり適さないとも考えられます。

このような判断基準を示すことなく「資産分散投資がすべて。資産分散投資こそが正解。」そんな風潮が変に感じます。

またそもそも資産分散投資は年金運用において利用されてきた手法であると聞いたことがあります。

改めて年金運用の前提を確認してみると、

■(1) 比較的大きな投資元本が継続して流入する

大きな元本が流入することは、

→ 保有資産の運用において無理をする必要がない。

→ 無理ができない。

この2点につながります。

大きな投資元本が確実に流入する年金資産は大きな収益を狙う必要がなく、安定さを重視する運用となります。

「現状なら、3%あればまあいいか。5%あれば御の字だよね。7%だと行き過ぎなのでもっと安定的にしよう。金なら次から次に入ってくるので無理は不要。妥当な結果を出して怒られないようにしよう。」

こんな感じです。その結果が資産運分散投資です。

また大きな資産を運用するため、小さな市場に大きな資金を振り向けることや、小さな個別株に集中投資をすることができません。

この点からも年金資金の運用はインデックスを利用した資産分散投資が最適な手法となります。


■(2) 年金運用資産は見えているが、それ以外の(将来年金を受け取る)個人の状況は見えない

この点を個人が行う運用と比較する必要があります

本来は受益者となる個人の状況が見えないことは、自分たちの保有資産の中でリスク管理を完結しなければならないことにつながります。

すなわち自分たちの資産の管理内だけでのバランスを取った運用、無難な運用しかできないことになります。

上記のようなことからも、年金資産の運用は海外を含めた資産分散投資が最適となります。

一方で個人は安定が必要な人、収益が必要な人などさまざまな状況での資産運用が行われます。

投資元本が潤沢な人、あまり投資元本を準備できない人の違いもあります。

このような観点から画一的な運用手法の推奨・押しつけはどうも変? と感じています。

個人の運用に関する投資教育なのに、年金資産運用の考え方や手法を勧めようとしているのではないか。

教育カリキュラムを作成している主体が金融機関であることも併せ、どうも納得できない点です。

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最終更新:6/11(日) 10:01
マネーの達人