ここから本文です

13日で交通死ゼロ60年 青森県内最長/五戸地区安協西越支部

6/11(日) 15:30配信

デーリー東北新聞社

 青森県新郷村の五戸地区交通安全協会西越支部は13日午前0時、交通死亡事故ゼロ60年を達成する。記録が残る県内安協支部の中で最長を更新中。関係者は「先人がつないできた記録を絶やすまい」と使命感に燃える。

 最後の死亡事故は1957年6月12日、県道栃棚―手倉橋線の釜坂~間明田のカーブで発生。関係者によると、坂を下ってきたトラックが畑に転落。荷台に乗っていた男性が犠牲となった。道路は未舗装でぬかるんでいたという。

 付近に住んでいた赤坂良蔵さん(85)は「当時、この辺りは車が1日に1台通るか通らないか。木炭を積んだトラックが逆さまになっていた」と振り返る。

 それから60年、道路は舗装され、車も増えたが、死亡事故は起きていない。

 「西越地区は道路が狭くカーブが多い。おのずとドライバーは注意して走ることが重大事故が起きない要因では」。30年近く交通安全活動に携わる交通指導隊西越支隊長の竹村福松さん(78)はこう分析する。

 竹村さんによると、地区の道路は昔の道幅とほぼ変わらずに舗装されている。車がぎりぎりすれ違う程度で、くねくねと見通しの悪いカーブも続く。「見通しが良いとドライバーはスピードを出したくなる。ゆっくりと走らざるを得ない道が、良い方に影響しているのかな」

 竹村さんは年間80日以上、交通安全のボランティア活動に汗を流している。「先輩が残してきた記録を継続していく責任感は、絶えず頭から離れない。地域の安全を守ることで記録が伸びていく」と、決意を新たにする。

 無事に60年を達成すれば、20日には記念パレードが開かれ、県警音楽隊などが参加して偉業を祝う。

デーリー東北新聞社