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ベッテルがタイヤテストを担当したことが、フェラーリ躍進の原因……とメルセデスが主張

6/11(日) 11:24配信

motorsport.com 日本版

 メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフは、フェラーリは昨年行われたタイヤテストにセバスチャン・ベッテルを参加させており、そこから利益を得たはずだと話した。しかしルイス・ハミルトンは、その意見に反論する。

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 フェラーリの今季用マシンSF70Hは新しい幅広タイヤにマッチしていることもあり、シーズン序盤から高い競争力を見せている。そのフェラーリの戦闘力の秘密は、昨年行われたタイヤテストにあるとウルフは指摘する。

 フェラーリは、昨年中に”ミュールカー”を使って行われた2017年用タイヤのテストに、レギュラードライバーであるセバスチャン・ベッテルを積極的に起用し、2228kmを走破させた。対するメルセデスは、育成ドライバーのパスカル・ウェーレイン(当時マノー)を中心に起用。レギュラーのニコ・ロズベルグは209km、ハミルトンに至ってはわずか50kmしかテストを行わなかった。

 このドライバーの起用方法に対する考え方の違いが、今季のパフォーマンス差を生んでいると、ウルフは考えているのだ。

 ウルフは、「ベッテルは経験があるので、信用できるテストドライバーだった。フェラーリは彼にテストを行わせたので、彼らにはアドバンテージがある」と話した。

「もしマシンを走らせる時にあなた自身がピレリのエンジニアであり、ベッテルを乗せることができたなら、ウェーレインではなくベッテルを起用するだろう」

 またウルフは、テストの大半にウェーレインを起用することを決めたのは、ハミルトンとロズベルグを、激しいタイトル争いに集中させたかったからだと話した。

「昨年と今年では状況が違う。ニコとルイスはチャンピオンシップを争っており、昨年のマシンに集中していた」

「ふたりとも、2017年を想定したマシンとタイヤを使ってテストを行うことは、少なくともチャンピオンシップの争いに支障が出る、と話していた。もちろんこのことは理解できた」

「もし時間を戻せるなら、彼らに今年に向けたタイヤでもっとテストをするように言っていただろう。でも我々は、フェラーリのドライバーとは違う状況にあったのだ」

 しかし当のハミルトンは、ミュールカーでテストを行ったところで大きな助けにはならなかっただろうと考えている。

 今年の初めにハミルトンは、「今年のマシンは昨年のものと全然違うし、テストをしなくてよかったと思っている」と話していた。

「アブダビで2015年のマシン(をベースに改造を施したミュールカー)に乗って何周か走ったけど、今年のマシンとは全然違った。時間の無駄だった。テストをやらなくてよかった。大して重要なことではなかった」

「ミュールカーはかなりダウンフォースが足りていなかったし、今年のマシンより重量も軽かった。今年と同じようにタイヤを作動温度領域に入れることはできなかっただろう」

「あの時学んだことは、そこでテストしたことを忘れて、もう一度学ぶということだ」

Jonathan Noble,