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横須賀の子ども食堂運営団体結成1年 ノウハウ広く発信へ

6/11(日) 18:01配信

カナロコ by 神奈川新聞

 子どもたちに無料で食事を提供する「子ども食堂」を横須賀市内で運営する食生活支援団体「お結(むすび)」が、今月で結成1周年を迎えた。家庭環境や経済状況などさまざまな事情に関係なく、大人と子どもが一緒に食卓を囲み、「食を通して心も満たされ、笑顔の場所であり続けたい」と思いを込めている。

 同団体は住民有志でつくり、メンバー約10人。運営する「Yokosuka子ども食堂」は、衣笠コミュニティセンターと久里浜コミュニティセンターで、それぞれ月1回実施。子どもの貧困対策として子ども食堂の取り組みが全国的に広がるなか、公営住宅と子育て世代が多い両地区を選んだ。

 フェイスブックやチラシ配布などを通して活動をPR。当初は10人ほどだった利用者は現在30~40人ほどに増えた。

 食材や運営費は地元農家からの野菜提供や、団体や市民からの寄付金で賄う。メニューは、寄付された食材を元に栄養バランスを考え、無農薬や化学調味料不使用にこだわっている。

 2日に衣笠コミュニティセンターで開かれた子ども食堂では、野菜たっぷりの中華丼、みそキュウリ、水ようかんなどがテーブルいっぱいに並んだ。子どもたちも率先して準備を手伝い、一生懸命作った料理を笑顔で頬張った。

 小学校1年の長男(7)と2人暮らしの自営業の女性(48)=同市大津町=は「いつもは2人だけの食事。子どもは家だと何もしないけれど、みんなと一緒だと、ご飯を作れるのを楽しみにしているし、私の息抜きにもなる」とほほ笑む。

 同団体の齊藤優子代表(41)は「子どもの貧困は、全国で6人に1人と言われていて、誰かにSOSを発信できない人もいる。子ども食堂のノウハウを広く伝えて、地域に発信していきたい」と話している。