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ベルギー1部シントトロイデン将来日本の強化拠点に

6/11(日) 10:10配信

日刊スポーツ

 日本のサービス事業大手のDMMグループが、サッカーのベルギー1部シントトロイデンの株式の一部を取得することが決まった。10日、シントトロイデンが発表した。将来的には議決権を有して日本人の指導者や選手を送り込み、欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場を争う舞台に立たせる計画。18年W杯ロシア大会や20年東京五輪などでの日本サッカーの躍進を支える強化拠点ともなりそうだ。

【写真】シントトロイデンの本拠スタイエン

 ベルギーリーグ関係者の話を総合すると、日本の関係者による欧州クラブ買収計画は昨年10月から進められていた。今年に入ってDMMグループが名乗りを上げ、日本代表FW久保の活躍で注目度が高まった同国1部のシントトロイデンに候補を一本化。本拠スタイエンに日本から担当者3人を派遣して交渉し、10日までに株式の全体の20%の取得で合意した。

 欧州在住の代理人によると、DMMグループは多角的に海外進出しており、シントトロイデンへの出資を通して欧州市場に参入したい構え。徐々に株式の保有比率を上げて発言力を高め、段階的に日本人を送り込んでチームを強化するという。欧州CLにはリーグ2位まで出場できる。欧州CL初の日本人監督や、日本人選手が定期的に大舞台を経験できる環境を整え、日本サッカー強化の一翼を担うという狙いもある。

 日本の企業などによる欧州クラブの買収は、過去にフランスのグルノーブル(当時2部)や日本代表FW本田が実質オーナーのSVホルン(オーストリア3部)があるが、1部クラブは例がない。DMMグループはクラブや地域の伝統を大事にし、当面は現在の選手やスタッフを残す意向。徐々に日本人の割合を増やすとみられる。ベルギーリーグは原則、外国人枠に制限がない。将来的に“日本選抜”のような構成で戦う姿が見られるかもしれない。

 早ければ17-18年シーズンから、W杯ロシア大会への滑り込みを目指す若手や、自国開催で金メダルを狙う東京五輪世代を加入させる可能性がある。ベルギーは、スペインなどの5大リーグに次ぐレベル。多くの有力選手を輩出するなど、選手の育成力には定評があり「欧州のショールーム」と呼ばれる。シントトロイデン経由で日本人がビッグクラブに移籍するモデルケース化も視野に、日本を強くすることを念頭に置いたDMMグループの経営参画の動きが加速しそうだ。

 ◆DMMグループ 実業家の亀山敬司氏(56)が99年、石川県加賀市にデジタルメディアマートを設立。通販や動画配信を手掛けるDMM.comがグループの主力会社。証券業や英会話など多角的な事業を展開し、16年にはアフリカにも進出。本社は東京都港区六本木。公式サイトによると17年2月のグループ業績は1969億円(見込み)。

最終更新:6/11(日) 10:35
日刊スポーツ