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「光と音の厨子」開発 静岡の家具メーカー、明るい祈りの場演出

6/12(月) 7:02配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 仏壇の概念を超える「祈りの家具」の開発に静岡市の家具メーカーが挑戦している。宗教にとらわれず祈りと癒やしの場を演出できるのではないかというのが着眼点だった。祈りへの関心を高め、仏壇市場の活性化にもつなげたいと意気込む。

 大伸木工(静岡市駿河区)の町塚祐輔社長(58)が、同市の中小企業支援事業で出会った浜松市在住のデザイナー松田優さん(31)と共同で設計した。

 商品名は「光と音の厨子(ずし)」。高さ38・5センチ、幅25センチ、奥行き12・5センチとコンパクトに仕上げた。背面に細い切れ目を入れて自然光を取り込み、チーンと鳴らす音叉(おんさ)の鈴(りん)を置き、従来の仏壇にない「明るい祈りの場」をデザインした。

 「ストレスの多い現代人にとって、明るい光と音によるヒーリングは需要が大きいはず」。町塚社長は、祈る人が主役になれることを念頭に開発を進めたという。

 音にはことのほかこだわり、音叉は浜松市の楽器メーカーに製造を委託し、アルミ合金でソフトな音色と響きを実現した。ただ、今年1月に静岡市内の百貨店で試験販売をしたが、音叉がうまく鳴らず、評価や売り上げにつながらなかった。改良を重ね、響きの良い音叉を作り上げた。

 静岡市駿河区で13日開幕するシズオカKAGUメッセに出品する。町塚社長は「バイヤーの反応が楽しみ」と話している。 

静岡新聞社