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ジョン・レジェンドがプロデュースした舞台がトニー賞のリバイバル作品賞に輝く

6/12(月) 18:30配信

bmr.jp

ジョン・レジェンドがプロデュースした舞台がトニー賞のリバイバル作品賞に輝く

ジョン・レジェンドがプロデュースした舞台がトニー賞のリバイバル作品賞に輝く

グラミー賞10冠、2014年には映画『グローリー/明日への行進』主題歌“Glory”でアカデミー賞にも輝いた人気歌手で、俳優として『ラ・ラ・ランド』に出演したことも話題になったジョン・レジェンドがプロデューサーを務めた舞台『Jitney』が、第71回トニー賞で演劇リバイバル作品賞に輝いた。

この『Jitney』は、二度のピュリツァー賞を始めとして数々の演劇賞を受賞したことで知られる黒人劇作家オーガスト・ウィルソンが70年代末に書き、1982年に初めて上演された舞台のブロードウェイ版。タイトルは、アメリカで「ジトニー」と呼ばれ親しまれる小型路線バスのことで、70年代、ピッツバーグのヒルディストリクトを舞台に、決まった路線を走るタクシーが当時ヒルディストリクトまで来なかったために、ヒルディストリクトを拠点とする非公認のジトニーで日銭を稼ごうとした人たちを描くもの。

オフブロードウェイ版を含め、過去に何度か上演されてきた『Jitney』だが、2016年5月にブロードウェイ版の製作が発表。『グローリー/明日への行進』などの出演で知られる俳優であり、2013年にオーガスト・ウィルソンの戯曲『The Piano Lesson』のオフブロードウェイ版の監督を務めて高い評価を得たルーベン・サンチャゴ=ハドソンが監督を務めることが発表された。そして同年11月、今年のアカデミー賞で作品賞に輝いた『ムーンライト』で主人公の友人ケヴィンを演じたアンドレ・ホランドの出演と共に、ジョン・レジェンドがこのブロードウェイ版『Jitney』のプロデューサーに就任したことが発表された。ジョン・レジェンドは、共にGet Lifted Film Co.を立ち上げたマイク・ジャクソンと共にプロデュースを務める。

このブロードウェイ版『Jitney』は、2016年12月末にプレビュー公演が行われ、今年1月から3月までと限られた期間で上演されたが、第71回トニー賞の演劇部門でリバイバル作品賞、演出賞、助演男優賞、装置デザイン賞、衣装デザイン賞、照明デザイン賞の6部門でノミネート。そして現地時間で6月11日に授賞式が開催され、見事『Jitney』が演劇リバイバル作品賞に輝いた。これにはジョン・レジェンドもTwitterで思わず「JITNEY!!」とつぶやいたほか、妻クリッシー・テイゲンも「ジョンがトニーを獲った!」と大喜び。ジョン・レジェンドはこれまでグラミー賞を10度授賞しているほか、2014年には映画『グローリー/明日への行進』の主題歌“Glory”が最優秀オリジナル・ソングに輝いたが、グラミー、オスカーに続いて今度はトニー賞の栄冠まで勝ち取ったことになる。

今年1月の米Billboard誌のインタビューで、「本業は変わらず音楽なのは間違いないけど、世界がより面白く、美しくなるようなアートを送りだしたい」として映像作品への意気込みも語っていたジョン・レジェンドは、オバマ元米大統領とミシェル夫人のなれそめを描く映画『Southside With You』(2016年)や、19世紀アメリカを舞台に、黒人奴隷たちが奴隷制のある南部から地下逃亡幇助網を通じて脱出・亡命した史実を基にしたTVドラマ・シリーズ『Underground』のエグゼクティヴ・プロデューサーも務めている。『Underground』は昨春に米TV局 WGN Americaで第1シーズンが放送され、好評を受けて今年3月から第2シーズンが放送されたものの、以降のシーズンの製作中止が先月末に発表された。ジョン・レジェンドはこれについて、放送していたWGN Americaを抱えるグループがSinclair Broadcast Groupに買収されたため、放送ラインナップの方針が変わってしまったためと説明。他の放送局での製作継続を検討しているとしている。

なお、『Jitney』を書いたオーガスト・ウィルソンの作品といえば、1985年に書かれた舞台で、1987年にはピュリツァー賞、そしてトニー賞に輝いた『Fences』も有名。『Fences』は昨年、デンゼル・ワシントン監督・主演で映画化され、今年2月の第87回アカデミー賞で作品賞を始め4部門の候補となり、ヴィオラ・デイヴィスが最優秀助演女優賞に輝いた。こちらは劇場未公開だが、『フェンス』の邦題で今月7日にBlu-ray/DVDが発売されている。

最終更新:6/12(月) 18:30
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