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松井秀喜に匹敵の評も 早実・清宮幸太郎を育てた家庭教育

6/12(月) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 スポーツ紙では“何十年に1人”の逸材がなぜか毎年出てくるが、早稲田実業3年の清宮幸太郎選手(18)は、間違いなく超高校級の怪物スラッガーと呼べるだろう。彼にとって高校最後の甲子園出場をかけた予選(西東京大会)が7月8日に開幕するが、その前に怪物の素顔を見てみよう。

■ニンテンドーDSを買ってもらえず……

 低迷する巨人はもちろん、プロ野球の全球団にとって喉から手が出るほど欲しい逸材だろう。1999年5月25日(ふたご座)生まれの18歳。どんな子供時代を送ってきたのか?

 耳にタコだろうが、父は早大ラグビー部出身の清宮克幸氏(49)。母の幸世さんも慶大時代にゴルフ部の主将を務めたアスリートだ。どちらも大学卒業後、サントリーに入社。宣伝部で働いていた1歳年上の幸世さんを“猛タックル”で攻略し、結婚している。ちなみに、幸世さんは幸太郎君を出産後に同社を退社した。清宮選手はこの両親の元で厳しく育てられた。

「携帯ゲーム機は禁止。そのため、小学生時代の幸太郎少年は同級生のやるニンテンドーDSを物欲しげに見ていたといいます」(スポーツ担当記者)

 日刊ゲンダイのインタビューで父の克幸氏は、「幸太郎がまだ小さい頃、悪いことをした時は、東京タワーの下まで連れていって叱った」と語っている。ただ叱るのではなく、後々に東京タワーを見たとき、叱られた記憶を思い出させる配慮からだ。

 幼少期はピアノ、水泳、ラグビーなどのお稽古ごとをやっていたが、早実初等部1年生の時、早実の斎藤佑樹と駒大苫小牧の田中将大の甲子園決勝の再試合を甲子園のアルプススタンドで見て、野球一本に絞っている。

 小学4年でリトルリーグの名門、東京北砂リーグに入団(月謝4000円=入会金1万円)。中1だった2012年、リトルリーグ世界大会で飛距離94メートルの特大弾を放つ活躍で、チームを世界一に導いている。この時、すでに身長183センチで体重93キロ(現在は185センチ、105キロ)もあった。その後、調布リトルシニア(月謝5500円)を経て、現在に至る。趣味は音楽鑑賞、好物は柿というからシブい。

■兄そっくりの弟も世界一を経験

「実は4つ違いの弟の福太郎君の将来も有望」と言うのは、スポーツライターの大利実氏だ。

「先日も江戸川球場で調布リトルの福太郎君の試合を見ましたが、体つき(身長183センチ、体重93キロ)や顔は兄そっくりでした。ただ、スイングスピードはお兄さんの方が数段上です」(大利氏)

 弟の福太郎君も、小6の時に兄と同じ東京北砂で世界一を経験。好物は焼き肉、趣味はお城巡りとやはりシブい。

「母の幸世さんの指導でコーラは厳禁。その代わり牛乳を毎食1リットル、1日に3リットル飲むそうです。まだ早実中等部2年生ですが、スパイクのサイズは31センチだそうです」(前出の担当記者)

 兄弟が巨人と阪神に分かれ、宿命のライバルになる日が来るかもしれない。

 話を兄に戻すが、高校を卒業すれば、進路として日本のプロ野球か、早稲田大学に進学、はたまたMLB球団(メジャーリーグ)のマイナー入りといった選択がささやかれている。

「ぜひともプロ野球に進んでほしい。というより、野手は一流投手の球に鍛えられてこそ成長するため、大学進学は無駄な時間になる可能性があります。私の予想では、松井秀喜選手に匹敵する潜在力があると思います」(前出の大利氏)

 松井氏は星稜高校時代に通算60本の本塁打を記録。日米通算507本の名スラッガーだ。

 一方、元監督の野村克也氏は「ボールの見逃し方と左投手への対応は王に通じる」と、早実の大先輩である王貞治レベルだという。いずれにせよ、来年は日本ハムの大谷翔平選手も海を渡っているだろうから、日本のプロ野球界が清宮選手に寄せる期待のほどが分かる。

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