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宝塚ホテル移転…ヅカファンのニーズに特化 元トップスターが語るホテルへの思い

6/12(月) 6:00配信

デイリースポーツ

 1926年(大正15年)に開業し、宝塚歌劇団のオフィシャルホテルでもある宝塚ホテル(兵庫県宝塚市)の新築移転計画の概要が、このほど発表された。現在のホテルは、宝塚大劇場から徒歩5分の武庫川を挟んだ対岸にあるが、新ホテルの移転先は劇場の西隣。アクセスもよくなり、より一層、歌劇団との一体感を増すことになる。またタカラジェンヌとの縁の深いホテルへの思いを、元星組トップスターの麻路さきが語った。

【写真】新宝塚ホテルの外観

 漫画家の故手塚治虫氏が題材に取り上げ、自身の披露宴を行うなど、伝統と格式を誇る宝塚ホテル。だが老朽化と耐震基準の関係で、今回移転新築計画が発表された。新ホテルは2018年春に着工、20年春に開業。現ホテルは、新ホテルが完成し、開業準備に入るまで営業される。

 現ホテル内には、実際に舞台で使用された衣装や、トップスターのパネルを展示。レストランでは公演限定メニューも用意している。また披露宴でもOGによるヘアメークや、ウエディングソングがオプションに用意されるなど、タカラヅカ色があふれている。

 新ホテルは敷地1万2300平方メートル、地上5階、地下1階建て。延べ床面積約2万3000平方メートル。部屋数は現在の129室から200室に。その一方、宴会場は13室から4室に大幅減。だがディナーショーを開催する大宴会場など、ファンのニーズに特化したものになる。

 宝塚ホテルはディナーショー以外にも、ファンの集まりなどでも利用。愛着ある場所として、退団後もディナーショーやトークショーなどにも利用するOGも多い。

 現在はブラジルに住む麻路さきもその一人。帰国時のファンとのイベントを、宝塚ホテルで開催している。麻路のホテルとの関わりは、宝塚音楽学校にまで遡る。「予科生のころは毎週末、自宅に電話をするため、ホテルの公衆電話を利用していました」と懐かしむ。また「初めてのディナーショーをさせてもらえたときは『とうとう、ここでやれるようになった』と感激しました」とジェンヌにとっても特別なホテルであることを明かした。

 館内のティーラウンジ「ルネサンス」では以前、同期の出雲綾がコンサートを開催。「聴きに行くと、とても素敵な空間!私もピアノ演奏などを取り入れたコンサートしてみたかったです」とちょっぴり悔やむ。

 だが新ホテルでは、クラシカルな現ホテルのデザインを継承、装飾の一部は復元される予定。麻路も「新しいホテルでも、あのような贅沢な空間を作っていただけたら、宝塚らしくて素敵だと思います」と期待を寄せている。