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放火殺人で一部否認 伊豆の国の事件 地裁沼津支部初公判

6/12(月) 17:45配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 伊豆の国市で2015年6月、民家に放火し2人を死傷させたなどとして殺人と殺人未遂、現住建造物等放火などの罪に問われた同市原木、無職の男(74)の裁判員裁判初公判が12日、静岡地裁沼津支部(斎藤千恵裁判長)で開かれた。弁護側は「殺意はなく、事件当時は心神耗弱状態だった」と殺人と殺人未遂罪は成立しないと主張し、起訴内容を一部否認した。

 冒頭陳述で検察側は、被告が経営していた印刷会社が、自己破産したことについて知人から嫌みを言われてかつての職場の同僚宅へ放火することを決意したと指摘。事件現場を下見したり、時限発火装置を準備したりするなどしていたとし、「犯行は計画的。夜更けに放火を実行した上、人が住んでいることも認識していて殺意はあった」と主張した。弁護側は「せん妄による強い影響を受けていて、異常行動を起こしたり、注意力が欠如したりしていた」と反論した。

 起訴状によると、被告は15年6月11日、金銭トラブルから同市韮山韮山の70代女性方で生活する男女4人を殺害する目的で放火して住宅1棟を全焼させたほか、女性の長男=当時(46)=を焼死させ、女性にもけがをさせたなどとしている。

静岡新聞社