ここから本文です

シンガポール、フカヒレ貿易規模高止まり 国内では消費抑制の動き

6/13(火) 8:15配信

SankeiBiz

 シンガポールは、フカヒレの消費抑制が叫ばれる一方、貿易規模は高止まりしている。国際非政府組織(NGO)の世界自然保護基金(WWF)などの調査によると、同国は2005~13年のフカヒレ輸入量が1万4134トン、輸出量が1万1535トンでいずれも世界3位だった。現地紙ストレーツ・タイムズが報じた。

 輸入量の世界首位は香港で8万3210トン、2位はマレーシアで3万3894トン、輸出量はタイが4万7208トンで首位、2位は香港で4万1877トンだった。フカヒレは、シンガポール料理に用いられることも多いが、サメの乱獲が問題視されているため、近年は消費抑制の動きが続いている。

 14年には、同国を代表する観光ホテルのマリーナベイ・サンズが敷地内での提供を中止する決定をしたほか、シンガポール航空の貨物部門も取り扱い停止を発表した。また、WWFが同国で昨年実施した調査では、82%の消費者がフカヒレを1年以上、食していないと回答した。

 WWFシンガポール支部の幹部は「主要貿易国である以上、サメの乱獲防止で重要な立場にある」と述べ、同国政府による取引の監視体制強化を求めた。

 野生動物の国際取引を規制するワシントン条約の付属文書IとIIには現在、30種のサメとエイが記載されている。WWFによると、この30種は取引許可が必要だが、シンガポールは30種を特定する国際コードを採用していないため、取引の詳細把握が困難になっているという。(シンガポール支局)

最終更新:6/13(火) 8:15
SankeiBiz