ここから本文です

阪神・糸井、代打で三振も154キロをフルスイング!試合後「大丈夫」と明言

6/12(月) 7:00配信

サンケイスポーツ

 (セ・パ交流戦、ソフトバンク5-2阪神、3回戦、ソフトバンク2勝1敗、11日、ヤフオクD)やっぱり超人だ!! 9日に左太もも裏を痛めて途中交代した阪神・糸井嘉男外野手(35)が11日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)の九回、代打で登場。空振り三振に倒れたが鷹の守護神サファテの154キロ直球にフルスイングで応じた。試合後は「大丈夫」と明言。2-5で敗れ、4カードぶりの負け越しとなったが、糸井の早期復帰が明るい材料となった。

 九州一体の空気が震えた。目には目を。154キロには、超絶フルスイングを。「左ハムストリング(太もも裏)の軽い筋挫傷」からわずか2日。驚異の振りとともに、糸井が帰ってきた。空は切ったが、打席から全身が飛び出すほど振り切った。

 「大丈夫」

 残したのは短い言葉でも、何よりあの振りが軽傷だということを表していた。3点を追う九回先頭。梅野の代打で球界最強クローザー、サファテと向き合った。カウント1-1からの3球目。真ん中に来た154キロを、全力でとらえにいった。全身を使った、目にも留まらぬ高速スイング。惜しくも捉えられなかった。追い込まれ、次の球も空振りして三振に倒れたが、とてもとても、どこか体が悪いとは思えない振りだった。

 この日も何度もヘルメットを飛ばしながら、体がねじ切れるほどのスイングを繰り出した鷹の柳田も、元々はソフトバンク前監督の秋山幸二氏が「嘉男、コイツをお前みたいにするから。バッティングをちょっと見させてくれよ」と依頼したことで関係が始まった、糸井の弟子だった。前日10日のデーゲーム後も2人で食事をする予定だったが、9日のカード初戦で途中交代し、病院へ直行していたことで、糸井は泣く泣く断りを入れ、チーム宿舎で治療に専念していた。この打席が復帰ゲームだったが、柳田のフルスイングに見慣れた博多っ子たちも「糸井がスタメンでなくてよかった…」と震え上がったに違いない。

 虎打線は六回、福留が左前打を放ったが、これが3連戦でクリーンアップが放った唯一の安打だった。3番・高山が12打数無安打、4番・福留は10打数1安打、5番・原口が10打数無安打で、3-5番が32打数1安打。金本監督も「それじゃあ点は入らない」と嘆いた。4カードぶり、交流戦初の負け越しを喫しただけに、糸井の“ひと振り”がより頼もしく感じられた。

 13日からは、交流戦残り6戦を甲子園で戦う。DH制もない。西武戦の出場について、片岡打撃コーチは「状態を見てやね、火曜日の」と語るに留めた。

 糸井自身もヤフオクドームから去るタクシーに乗り込みながら、「あした、病院に行かんとアカンのや!」と元気につぶやいた。再検査をし、次なる戦いに備える。だがこの超人は、心もスイングも、少しも弱ってはいない。